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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

「タオル絞り」で握力高めよう 寒川美奈

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

 ●北大大学院保健科学研究院准教授 寒川美奈

 「握る」という動作は、人間が生後間もなく獲得する機能です。目の前のおもちゃに手を伸ばし、握るという発達は、赤ちゃんが自らの意思で行動し始めることへとつながっていきます。

 「握る」ためには、主に前腕(ひじから下)から指にかけての筋肉が働きます。カバンを持つ時、ペットボトルや水筒を開ける時、手すりや杖を持つ時など、私たちは日々の暮らしの中でこの「握る」という動作を実はとても多く行っており、大切な機能として考えられています。

 握力検査は、文科省が推奨している「新体力テスト」で腕の筋力評価として用いられますが、リハビリテーションの検査でもよく行われています。握力は、男性では35〜39歳、女性で40〜44歳で最大値となります。その後、男性は年齢とともに低下率が大きいのに対し、女性は緩やかに低下するようです。

 握力は、体全体の筋力だけでなく、サルコペニア(加齢に伴う筋量と機能の喪失)とも関連し合うことが、最近の研究報告からわかってきました。厚労省の福岡県久山町での20年にわたる調査によると、握力は死亡リスクや心筋梗塞(こうそく)の発症リスクとも関連していました。栄養状態との関連性も示されています。

 このように、握力というのは体の様々な機能や状態と関連し合っていることがわかります。これらの関連性から、握力検査は自治体の健康チェックやスクリーニングなどでもよく行われています。

 「握る力」は、物を押す、引く、持つ、どこかにつかまるなど、いろいろな動作で基盤となる大切な力です。ということは、握力が低下してくると、日常生活の様々な動作にも影響を及ぼしやすくなってしまいます。

 そこで必要になってくるのが、握力強化のためのトレーニング。「グー、パー」と手を握ったり開いたり、テニスボールを握ったりなどの運動はよく知られ、行われていると思います。

 握力強化のために特におすすめしたい運動が「タオル絞り」です。「絞る」という動作は、左右の指と腕の両方の力を必要とする運動ですが、どこでも自分の力に合わせてできるのでおすすめです。タオルは必ずしもぬらす必要はありません。ときどき握る手の位置を上下入れ替えてみると、いつもの力の入れ加減とはまた違った、感覚のトレーニングにもつながります。ぜひ試していただけたらと思います。

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