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水曜「働く・暮らす」【逸品 ひとモノ語り】

北見の清月「赤いサイロ」

写真:店内正面には、「赤いサイロ」やLS北見の写真、関連グッズなどが並ぶ=北見市北1条西1丁目の「清月」 拡大店内正面には、「赤いサイロ」やLS北見の写真、関連グッズなどが並ぶ=北見市北1条西1丁目の「清月」

 ■五輪で全国区 味を磨き続ける銘菓

 平昌五輪カーリング女子・LS北見の選手がハーフタイムで食べて有名になったチーズケーキ「赤いサイロ」。選手たちが食べる映像が全国に流れ注文が殺到。店頭に並べてもすぐに売り切れ状態になった。

 北見市内の老舗菓子店「清月」が1996年4月に販売。当時の渡辺主税(ちから)社長(79)=現会長=と、京都でのサラリーマン生活を終えて戻った現在の渡辺主人(もんど)社長(48)が「チーズ顔」の商品名で売り出した。写真撮影時の「ハイ、チーズ!」のイメージだが、ある百貨店関係者から「おいしいが、ネーミングのインパクトが弱い」と指摘された。

 「おいしいものは広く売りたい」。そんな気持ちから、商品名やパッケージデザインを練り直した。

 かつて北海道を代表する風物詩となっていた牧草を蓄える「サイロ」に着目。道産牛乳やバターを使ったケーキを通して、消えつつあるサイロの風景を伝えたいとの願いを込め「赤いサイロ」と名付けた。渡辺社長は印刷会社勤務の経験を生かし、パソコンで現在のパッケージをデザイン。同年12月に「赤いサイロ」で売り出すと、たちまち人気商品になった。

 味は常に「ブラッシュアップ(より磨いておいしく)」を心がける。原料の牛乳、バター、小麦、クリーム、卵などの配分量などに気配り。渡辺社長は「おいしさの基準は人それぞれ。より多くの人がおいしいと言ってくれるよう日々取り組んでいます」と力を込める。

 LS北見は平昌五輪で銅メダルを獲得し、地元の凱旋(がいせん)パレードは全国に報道された。今も各種イベントにひっぱりだこで、人気はとどまるところを知らない。

 現在も開店の午前9時半前から「赤いサイロ」を求める人たちの列ができ、午前10時には売り切れる。列には出張中の会社員や観光客らも加わる。インターネット販売は数カ月待ちの状態だ。

 今も根強い人気に感謝しつつ、渡辺社長は言う。「長年のお客様に『今は手に入りにくいですね』と言われるのがつらいです。落ち着いて皆さんに買っていただきたいですね」

 (石間敦)

     ◇

 清月は1935年9月創業。関西での菓子修業を終えた渡辺正重さんが故郷・北見に帰って開店した。当時、世界の7割の生産量を誇っていた北見のハッカを使った「薄荷羊羹(はっかようかん)」を店頭に並べ、現在も全国に根強いファンを持つ。季節品も含め100種類以上のお菓子を扱い、1番人気は「赤いサイロ」。1個150円(税込み)。問い合わせは同社(0157・23・3590)へ。

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