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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

腰痛改善へのアプローチは 寒川美奈

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

 ●北大大学院保健科学研究院准教授 寒川美奈

 腰痛は、腰での痛みや張りなどの総称です。厚生労働省の調査によると、様々な疾患のうち「症状がある」と答えた人の割合(有訴者率)が男性で1位、女子で2位。生涯有訴者率も80%以上と最も高くなっています。

 休業4日以上の労災のうち、腰痛は6割を占めます。介護や看護などの労働者にも急増しており、厚労省は「職場における腰痛予防対策」という指針を出しています。

 腰痛が発生する原因はさまざまですが、原因がわかっている特異的腰痛と、明確ではない非特異的腰痛に大きく分けられ、後者は全体の8割以上ともいわれています。

 発生原因は、最近では(1)腰に加わるストレス、筋力、動作の癖など個人の要因

(2)職場でのストレスなどの心理的・社会的な要因(3)健康や労働状態などの要因――に大きく分けられ、包括的かつ継続的に取り組む必要性も示されているところです。

 腰痛の治療は、痛みやしびれなど症状に対してのアプローチが中心です。一方、理学療法では関節の柔軟性や筋力、姿勢や動作の評価から、腰痛の原因と考えられることを見つけて治療することで、結果的に腰痛が改善すると捉えられています。

 前述の厚労省による予防対策では、職場で行えるストレッチ、座り方や立ち方、荷物の持ち方などの作業姿勢、体の使い方などについて、具体的に示されています。

 腰痛があるときは安静にしていた方がよいと思われがちですが、最近の研究では積極的に歩くウォーキングが推奨されています。ウォーキングは全身の筋肉を使い、血流も改善して体力もつくことで、腰痛の改善がみられたという研究報告もあります。

 痛みに対する管理もとても大切です。筋肉の張りなどに対するリラクセーションや体の使い方など、身体に生じる変化を自身で認知して行動変容していく「認知行動療法」が国際的にも重要であると考えられています。

 腰痛は慢性化しやすく、痛みが不安、恐怖といったストレスの誘因となりがちです。

「痛みがあってできない」と考えるところを「痛くてもできた」という成功体験として積み重ねて考えることが自信にもつながり、大切です。

 腰痛によって筋肉の働くタイミングも変わりやすくなり、特に深部にある筋肉のタイミングが遅れがちとなることも報告されています。これらの対策も重要な取り組みであると考えられています。

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