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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

アレルギーに多い誤解、確認を 高橋豊

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

 ●KKR札幌医療センター・小児科特任部長 高橋豊

 アレルギーについての誤解は多い。先日、テレビのバラエティー番組で、出演者それぞれが自分のアレルギー体験を話した後、医師が血液検査の結果を示し、「この人はたくさんアレルギーがある、この人は少ない」といった説明をしていた。

 行っていたのは血液のIgE抗体の検査で、33種類のアレルゲンを一度に調べるもの。専門的には事前の「スクリーニング検査」として位置づけられており、陽性とされたものが標準法で調べると陰性となることも多い。

 重要なのは「IgE抗体陽性が即アレルギーではない」ということだ。特に子どもの食物アレルギーは、症状が出ない範囲で食べていけば良くなる。それまで食べていたものを、検査陽性だからといって除去するのは、最もしてはいけないことの一つだ。

 とにかくたくさん調べてほしいという保護者もいるが、検査はあくまで原因となる食物のあたりをつけ、それを確かめるため行うのが原則だ。近年の食物アレルギーの増加と治りにくくなったとされる要因の一つに、この検査の間違った使い方があると思う。

 「親が果物アレルギーなので、この子も調べて」と言われることもしばしばだ。北海道では、シラカバ花粉症に伴って果物で口腔(こうくう)症状を示す成人・年長児は多いが、さすがに乳幼児はまれだ。また、親のアレルギーがそのまま遺伝するわけではない。

 魚アレルギーは子どもでも多くみられるが、多くはアレルギーではなく、魚の鮮度が落ちると作られるヒスタミンという物質による、一種の食中毒だ。青身魚がアレルギーの原因になりやすいという誤解は、白身魚よりこの物質が作られやすいことによる。

 じんましんも子どもに多い症状の一つで、この場合はヒスタミンが体内で作られ、発症する。アレルギーではないかと心配することも多いが、実は決して多くはない。食物が原因であれば、食べてすぐに症状が出現し、数時間以内に消えることで診断できる。

 薬で発疹が出たと自己判断されることも多いが、感染症の経過で出現した発疹などをそう捉えてしまうことも少なくない。薬で症状が出るのは飲み始めてから1週間以上かかり、既に過敏になっている薬であれば、服薬したその日に発疹が出る。詳しく話を聞くと否定できることも多い。

 本当に必要な時に薬が使用できないといったことがないよう、処方した医師にしっかりと確認してほしい。

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