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レトロ建物グラフィティー【レトロ建物グラフィティー】

藤堂製作所

写真:イラスト・松本浦 拡大イラスト・松本浦

■昔ながら 町工場の風情

 豊平川に架かる上白石橋を白石区側に渡ると、地名が苗穂から菊水元町に変わる。橋のたもとには、倉庫やモノづくりの工場などに住宅が交じり合う街並みが、広がっていた。

 そんな一郭にある藤堂製作所は、JR函館線の線路脇に4棟ほど並ぶ木造モルタルの倉庫(1967年頃築)のひとつに入る。近くには鉄鋼製品をはじめ、跳び箱を作る木工所や自動車の修理工場などが立ち、昔ながらの町工場の風情が漂う。行き交う列車の音がバックに聞こえるのも、懐かしい。

 濃紺の作業着がよく似合う代表の藤堂鐵晃(てつあき)さん(74)は、滝川市江部乙町出身。曽祖父が四国から来道して幌加内へ入植し、祖父の代に江部乙へ移転して農家を続け、父親が継いだという。

 「幼い頃からモノづくりが好きでした」と話す藤堂さんは、高校卒業後に札幌へ出て、同じ東区にある製作所で10年ほど修業。77年に独立して現在地で創業した。製作所の敷地は約70坪あり、天井の高さは優に6メートルを超す。この広い空間で、重量のある食品を作る機械を乗せる鉄鋼の台や、ステンレス製の水道を濾過(ろか)するタンク、ベルトコンベヤーなどを作るそうだ。

 2階に設けられた小さなオフィスでお話を伺ったが、その間にもひっきりなしに注文の電話が入る。「もともと営業はしたことが無く、ただ注文をこなしてきただけです」と藤堂さん。職人らしい余裕と律義さが、従業員2人という製作所のそこかしこから感じられる。

 ◇札幌市白石区菊水元町1条1丁目、電話011・872・0303

 (和田由美)

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