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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

健康寿命、人のつながりから 寒川美奈

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

 ●北大大学院保健科学研究院准教授 寒川美奈

 WHO(世界保健機関)憲章によると、「健康」とは「肉体的にも、精神的にも、社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」と定義されています。

 近年は「健康志向」が高まっています。先日も、70代の体力が過去最高になったと、新聞などで報道されていました。生命保険会社も様々な取り組みを進めており、健康診断の結果を提出することで保険料が割引になったり、ウェアラブル端末やスマホアプリを使って健康増進のサポートをしたりしています。

 2016年、全国で初めて「健康経営都市」宣言をしたのが、北海道のほぼ中央にある岩見沢市です。人口8万人ほどの農業が盛んな街として知られ、その前年には「健康ものさし(自分の健康度を調べる)」「食べる」「運動する」「学ぶ」をキーワードにした「食と健康の達人拠点」という取り組みを、北海道大学と連携して始めました。

 「日常生活を、健康上の理由で制限されることなく送ることができる期間」を「健康寿命」と呼びます。岩見沢市ではこの「健康寿命」を延ばそうと、様々な興味深い取り組みが試行されています。

 例えば「健康ポイント事業」。検診を受けたり、市の健康事業や町内会のウォーキング、ラジオ体操など、健康づくりへの活動などに参加したりすることでポイントがたまり、一定ポイントに達すると商品券に交換できるという仕組みです。活動の継続を目指し、地域の推進員さんや保健師さんも熱心に活動しています。

 岩見沢市と北海道大学が行っている健康講座では、私も年に数回、お手伝いをしています。そこでのスタンスは「健康ものさし(=自分の健康状態のチェック)」を利用して「運動する」というもの。近所で誘い合って参加し、運動にも積極的に取り組んで下さるなどとても元気な方が多く、こちらも元気をいただいています。

 あるとき、岩見沢市内でも医療機関がない、市街地から離れた地域に住む高齢者を対象に運動教室を行いました。そこでは体の柔らかい方が多くて健康意識も高く、「セルフケア」が浸透していました。不思議に思って聞くと、地域で一緒に集まってストレッチをしているそうです。

 声をかけ合って集まり、おしゃべりしながら一緒に運動し、人のつながりを大切にする。こういった地域の取り組みが、とても大切な要素であるとあらためて思いました。

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