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水曜「働く・暮らす」【逸品 ひとモノ語り】

安寿真「きたひろ まいピーロール」

写真:「赤毛米」を使った菓子を前にした東隆史社長=北広島市朝日町1丁目の「お菓子の安寿真」 拡大「赤毛米」を使った菓子を前にした東隆史社長=北広島市朝日町1丁目の「お菓子の安寿真」

 ■「赤毛米」生地 あっさり風味

 北海道の稲作の歴史をさかのぼるとたどり着くのが「赤毛米」と呼ばれる赤毛種のコメだ。今の北広島市に入植した中山久蔵が1873(明治6)年に栽培に成功し、道内に稲作を広めた。この「元祖北海道米」を原料に「きたひろ まいピーロール」は誕生した。

 それまで、これといった名物が見当たらなかった北広島市。地元の商工会が立ち上げた「開拓プロジェクト委員会」でアイデアを練るなか、「北広島の歴史的遺産」「PRにはもってこい」と赤毛米に注目が集まった。「お菓子の安寿真(あずま)」の東隆史社長(43)は委員会の

 最初の試作にロールケーキを選んだのは「味や食感の違いが分かりやすいから」と東さん。小麦粉の代わりに赤毛米の米粉を生地の原料に使った。ロールケーキづくりは手慣れていたが、最初は巻いているうちに生地が割れてしまった。生地をくっつけるグルテンの成分が少ないせいだった。「の」の字に巻くのをやめて、生クリームをトンネル状に包む形にしてみた。

 「その日の気温や湿度、焼き上がりの時間、巻くタイミングなどが微妙に影響する。卵や砂糖の配合の加減もいろいろ試して1カ月ぐらい。満足のいく出来上がりになりました」

 生地のフワフワ感をしっかり保ちながら、生クリームの重さを和らげるあっさりした風味。北広島のゆるキャラ「きたひろ まいピー」の顔を愛らしく描いた東さん自作のパッケージも好評で、販売開始から4年がたった今も週に50本は出る同店の人気商品に。「北広島のPR効果を高める商品になった」と商工会も成果を語る。

 その後、安寿真では赤毛米の米粉を混ぜ込んだクッキーなど5種の焼き菓子も販売。さらに、商工会が新たに開発した赤毛米の日本酒「久蔵翁」の醸造過程で出る酒かすを使って、年内にはカステラやどら焼き、まんじゅうの販売も始める。

 「洋菓子と和菓子がそろうことで商品構成にも広がりが出る。『久蔵物語』というネーミングの詰め合わせはどうかなと」。東さんの夢も広がっている。

 (志田修二)

    ◇

 お菓子の安寿真は1968年、父、英希さんが夕張市に開業した。店名には「めでたい席に安全で安心な商品を真心込めて届けたい」という思いが込められている。87年北広島店、94年大曲店を出店し、2011年の法人化とともに隆史さんが社長に就任。「きたひろ まいピーロール」は1本600円(税抜き)。問い合わせは同社(011・372・0123)へ。

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