メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

07月19日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

金曜「ライフ・楽しむ」【わたし色】

リーダー論、南極探検に… 美馬のゆり

写真: 拡大

 ■リーダー論、南極探検に例えると

 ●公立はこだて未来大教授・美馬のゆりさん

 10年間一緒に活動してきた仲間が、観測隊の一員として1年半南極に行くことになりました。

 南極といえば、南極点到達を競ったスコット隊とアムンゼン隊の話を思い出す方も多いのではないでしょうか。

 人類最初の南極点到達は1911年のこと。その100年を記念して、ロンドンの自然史博物館では、2011年から12年にかけて展覧会が開かれました。悲劇のスコット隊がもたらした標本や日記は学術的価値が高く、研究の進展に大いに貢献しました。

 このときイギリス人の友人から面白い話を聞きました。スコットとアムンゼンと、もう一人の南極探検家シャクルトンという3人の異なるリーダーシップのあり方についてです。

  □  ■  □

 アムンゼンは冒険家であり、純粋に南極点到達だけを目指しました。その目的のため、イヌイットと交流して犬ぞりに習熟しました。現地の道具や食料、衣服などをそろえ、装備はできる限りシンプルにしました。メンバーは数人で、自主性を尊重したチームワークで運営。

 それに対しスコットは科学調査という国の使命を背負い、隊の運営はイギリス海軍式の上意下達。研究のための機器をそろえ、移動は馬や雪上車など重装備でした。これらが極寒の地では使い物にならず、重荷になりました。

 シャクルトンは、南極点到達がアムンゼンによってなされたあと、南極大陸横断を目指しました。その船は途中流氷に閉じ込められ、隊が上陸する前に船は破壊、隊員は海氷上にキャンプ。そして救命ボートで島へたどり着き、最後は嵐の海を航海して脱出。

 結局その目的を遂げることはできませんでしたが、全隊員28人一人も欠けることなく奇跡の生還を果たしました。彼は常に全体の調和に気を配り、全員の力が発揮できるようにしていたと言います。

 このサバイバルストーリー、極限状態にあるチームではどのリーダーにつきたいか、誰が優れたリーダーかという話になっているとか。日本ならさながら、信長、秀吉、家康といったところでしょうか。

  □  ■  □

 さて先日参加した第60次南極観測隊壮行会では、送る方も送られる方も、みんな笑顔。南極に行ってもインターネットでメールやビデオ通話も可能なようです。元観測隊長のお話では、近年、若い隊員が日本に戻ってきた時まず行きたいところは、温泉でもなく、すし屋でもなく、コンビニだとか。こんな時代、どんなリーダーシップが求められ、隊員たちはどんな経験をしてくるのでしょうか。

PR情報

ここから広告です

PR注目情報

北海道報道センターから

北海道アサヒ・コムへようこそ。
身のまわりの出来事やニュース、情報などをメールでお寄せ下さい(添付ファイルはご遠慮下さい)
メールはこちらから

朝日新聞 北海道報道センター 公式ツイッター

注目コンテンツ

  • 写真

    【&w】シンプルこそ、エレガント

    ロイヤルコペンハーゲン

  • 写真

    【&TRAVEL】日立のビーチで人魚に変身!

    あの街の素顔

  • 写真

    【&M】共感で連帯するのは危険!

    価値観が異なる人同士の協働

  • 写真

    【&w】「こなれ」の作り方

    シトウレイの好きな服似合う服

  • 写真

    好書好日渋谷がつらい→老いを実感

    言葉の裏を面白く解説した辞典

  • 写真

    論座苦悩する「沖縄の保守」

    今日の編集長おすすめ記事

  • 写真

    アエラスタイルマガジン女性部長に聞く名店

    目にもおいしい“鉄板”

  • 写真

    T JAPAN連載・私的な旅遺産 第7回

    プエブロ・インディアンの村

  • 写真

    GLOBE+最強チームはデータでつくる

    特集「評価なんてぶっとばせ」

  • 写真

    sippo猫の最期の迎え方を解説

    「その子らしさを尊重して」

  • 働き方・就活

  • 転職情報 朝日求人ウェブ