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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

機能性表示食品、賢く利用を 高橋将人

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

 ●国立病院機構北海道がんセンター副院長 高橋将人

 親しい人、大切な人ががんになってしまったら、誰もが「何とかしてあげたい」と思うはず。少しでも体に良いものを教えてあげたい。できれば、がんに効くものを教えてあげたいですよね。

 体に良いとされているものはいろいろありますが、例えば野菜スープやキノコなら、すぐに食品だとわかります。しかし、錠剤、カプセル、顆粒(かりゅう)になっていれば、それは食品なのか薬なのか、よくわからないというのが一般の方の認識ではないでしょうか。

 例えば、薬局で買う薬。病院で出される「処方箋(せん)」が要らないものもありますが、医薬品として販売されているものはすべて、非常に厳格な過程を経ています。

 具体的には、販売する企業の責任体制、製品の有効性・安全性、生産方法と管理体制などが、医薬品医療機器総合機構(PMDA)によってしっかりと審査されます。日本薬局方に品質規格が収載されており、厚生労働大臣が定めて公示されています。

 一方、健康食品には、「特定保健用食品(トクホ)」と「機能性表示食品」があります。こちらは厚生労働省ではなく、消費者庁の管轄です。

 2015年から認められるようになった機能性表示食品は最近、少しずつ数が増えてきました。ただ、まだ新しい概念なので、その概要を知らない人も多いようです。

 国による安全性と機能性の審査が必要なトクホと違い、機能性表示食品は、事業者の責任で機能性の根拠を示せば表示することが可能です。つまり「病気にかかっていない方を対象とした食品」であることに注意が必要です。

 いろいろと細かいことを言ってうるさいと感じられるかもしれませんが、命に関わることなので、いいかげんにはできません。過剰な広告によって、市場価値以上の高額な商品を知識のない市民に販売する可能性もあるので、やはりここは明確な表示が必要であると私は考えます。

 医薬品は効用が期待できますが、副作用を伴う可能性があります。その取り扱いは厳格である必要があり、また高額なものもあります。

 一方、機能性表示食品は医薬品に比べて安価なことが多く、病気への直接の効果は期待できないが、用量を守れば副作用で問題となることはほぼないと考えられます。「がんに直接効果がある」といった過剰な期待はせずに、あくまで体の調子を整えるという観点から、賢く利用する必要があります。

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