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戦え!コンサドーレ札幌2018【2018年公式戦】

「超攻撃」4位刻んだ

写真:上:前半、ゴールを決めて喜ぶジェイ(右)ら選手たち 左下:前半、前線にパスを出す宮沢選手=白井伸洋撮影 右下:コンサドーレ 今季順位の推移 拡大上:前半、ゴールを決めて喜ぶジェイ(右)ら選手たち 左下:前半、前線にパスを出す宮沢選手=白井伸洋撮影 右下:コンサドーレ 今季順位の推移

写真:上:スタンドはサポーターで埋めつくされ、チームカラーの赤と黒に染まった 下:ミハイロ・ペトロビッチ監督=札幌ドーム 拡大上:スタンドはサポーターで埋めつくされ、チームカラーの赤と黒に染まった 下:ミハイロ・ペトロビッチ監督=札幌ドーム

 ■コンサドーレ、ACL可能性残る

 サッカーJ1の北海道コンサドーレ札幌は最終節の1日、札幌ドームで2位の広島と戦い、2―2で引き分けた。自力でのACL(アジア・チャンピオンズリーグ)出場権獲得は逃したが、ペトロビッチ監督の下で攻撃サッカーが開花し、クラブ史上最高の4位で今季を終えた。

 札幌は今季、通算15勝10分9敗で、チームの歴史を塗り替える4位という成績を残した。昨季は16年ぶりにJ1残留を果たし、今季は名将ペトロビッチ監督を招いて、戦術を「超攻撃サッカー」に切り替えた。

 開幕当初は公式戦5試合未勝利とつまずいたが、リーグ4節から11戦負けなしで上位に定着した。今季、連敗したのは2回だけ。粘り強く勝ち点を積み上げた。

 FW都倉は全12得点のうち、5点を終了間際に挙げるなど勝負強さを発揮。チャナティップのキープ力、全試合出場したDF進藤の攻撃参加、MFの駒井や三好の突破力など、ベテランと若手、新戦力が融合し、全員サッカーで躍進した。

 まだ、ACL出場の可能性は残っている。天皇杯で4強に残る鹿島が優勝すれば、繰り上がりで来年2月のプレーオフに出られる。

 4位の札幌には、Jリーグの「理念強化配分金」1億8千万円が支払われる。来季はさらなる上位、ACLを目指す戦いに挑む。

 (山内浩司)

 ■リード一転、守勢 広島に2―2

 札幌は前半早々に先制し、追加点も奪ったが、広島の追い上げにあい、リードを守れなかった。

 札幌は前半の立ち上がりから「超攻撃サッカー」を展開した。同3分、中央で三好、荒野、ジェイとパスをつなぎ、駆け上がったチャナティップが右足でゴールを決めて先制。同21分には、相手GKが前に飛び出してボールをクリアし、がら空きになったゴールへ、ジェイが美しい軌道を描くロングシュートを決めた。

 しかし、前半39分に守備のミスから1点を返されると、一気に守勢に回った。後半6分に同点にされると、都倉を投入し、DF宮沢のポジションをボランチへ移して打開を図ったが、実らなかった。

 広島は圧倒的な強さで首位を独走しながら、リーグ終盤に失速。6連敗で最終戦を迎えたが、リードされても、攻めの姿勢を変えず、2位の意地を見せた。

 ■「悔しさ忘れず、さらに上へ」/生え抜き11年目・宮沢裕樹主将

 試合終了のホイッスルが吹かれると、札幌ドームは一瞬で静まりかえった。エースナンバー「10」を背負う宮沢裕樹選手(29)は、両ひざに手を突き、うなだれた。室蘭大谷高(現北海道大谷室蘭高)から入団して今年で11年目。一昨年からは主将を務める。「今の自分たちの力ではACLには届かないのか」。悔しさで体の力が抜けそうになるのを、じっとこらえた。

 前半の立ち上がりは、のびのびと自分たちのサッカーができた。どんどん攻め上がり、ラインを下げる相手を押し込んで、続けざまに2点を奪った。

 だが、そこから、がむしゃらに前へ向かうプレーが鳴りを潜めた。安全にボールを回すようになり、相手の隙を伺う攻めに変わった。「みんな勝てると思った。気持ちが受けに回ってしまった」と厳しい表情で悔やんだ。

 今季、ペトロビッチ監督(ミシャ)を迎え、「ミシャの教えをみんなが素直に吸収し、大きく成長できた1年間だった」。しかし、「足りないモノがあることをこの試合で思い知らされた」とも感じる。「今日の悔しさを忘れず、来年はさらに上を目指して戦う」。そう話す宮沢選手の表情は、今季を戦い抜いた満足感からか、優しいものに変わっていた。

 (岡田和彦)

 ■「まだまだ応援」「良い夢みた」 スタンド熱気

 札幌ドームには、今季最高の3万4250人が集まった。東京から来た会社員の秦正顕さん(24)は「悔しいし残念だけど、まだまだ応援したい」。サポーター歴約20年の小黒真理子さん(68)=札幌市北区=は「良い夢を見させてもらった。来年はACLに行ってほしい」と期待した。

 タイからもサポーターが駆けつけた。タイ出身のチャナティップ選手が先制ゴールを決めると、周りの日本人とハイタッチをして喜んだ。パッタラウット・シーサワットさん(32)は「日本に彼を見に来るのは3回目。日本がタイの選手を認めてくれてうれしい」と話した。

 (遠藤美波)

 ■「進むべき道、信じる」/ペトロビッチ監督

 ミハイロ・ペトロビッチ監督は試合後に記者会見した。主な内容は次の通り。

 ――試合の総評を。

 勝つことがすべて。その意味では難しいゲームだった。勝利で終われなかったが、シーズンを通した選手の頑張りは認めてくれると思う。サポーターに感謝したい。4位という結果は、J1の中での我々の大きな勝利だ。

 ――チームの成長を感じるところは。

 今日のスタメンも若いが、今後、安定して戦うための土台作りが必要だ。1年1年積み上げていくベースが出来たことが大きな成果。育成(ユースチーム)から育ってきた選手がチームの柱になっていることも重要なことだ。

 ――最終的な目標は。

 シーズン前、誰も4位を予想しなかったと思うが、我々は進むべき道を信じ、来シーズン、より良い結果を求めて全員で戦いたい。

 (秋野禎木)

 <選手コメント>

 ■来年、絶対優勝したい/MF・チャナティップ選手

 自分のゴールがチームの勝利につながらず残念。だが、監督のおかげで成長し、今季は8得点をあげられた。来年は絶対に優勝したい。

 ■成長したが、まだ余白/DF・進藤亮佑選手

 いいシーズンだった、だけで終わらせたくなかったので……。すごく成長できた1年だったが、余白はある。チームを勝たせられる選手になりたい。

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