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金曜「ライフ・楽しむ」【わたし色】

来年やりたいこと、声に出そう 美馬のゆり

写真: 拡大

 ●公立はこだて未来大教授・美馬のゆりさん

 12月に入るといつも、今年は何をやったのか、来年は何をしようかを考え始めます。

 先週私の勤める大学では、3年生のプロジェクト学習の成果発表会が行われました。プロジェクト学習とは、社会にある課題を見つけ出し、それを解決しようと教科の枠を超え、学生たちがチームで取り組む形式の授業です。1年間かけて行います。

 そのテーマは、医療や福祉、観光、博物館、ロボット、AI(人工知能)、教育などさまざまです。成果発表会には、多くの見学者がやってきます。学生たちが行う口頭発表と成果物の展示の姿を見て、その成長ぶりに驚かされます。

 終了後、夜の打ち上げでのこと。「何を頑張った?」「何ができるようになった?」と聞いてもなかなか言わず、出てくるのは反省ばかり。「ここでは自慢しよう」というと、だんだん出てきました。それをみんなで「すごい!」とほめ合い、場は笑いに包まれました。

  □  ■  □

 そこで思い出したのが、ダニング=クルーガー効果。優越の錯覚を生み出す心理的現象です。能力の低い人は自身を素晴らしいと思い込み、能力の高い人は自身を不十分だと思い込む。できるようになればなるほど、まだ先があることが見え、今の自分は不十分だと思うのです。

 自身の能力を過小評価する傾向は、欧米人と比べて、奥ゆかしさや謙虚さが目立つ東アジアの人、そして日本の中でも北海道や東北の人にありそうです。もっと自信を持つとともに、自身の成長の機会を考えることも必要です。

  □  ■  □

 先の打ち上げでは、私がなぜそんなに自信を持てるのかを逆に聞かれました。そこで答えたのは、人はみな同じで、私もいつも自信はないということ。でも、できます、やります、と宣言すると、約束を守るために頑張るし、途中で投げ出せなくなる。

 あとから振り返ってみると、そういった小さな積み重ねによって色々なことができるようになって、できますといえる自信につながる、ということでした。

 そんなことを考えながら翌日は、母校の創立100周年の記念式典に出席。70代、80代の先輩たちと話をしていると、まだまだやりたいこと、やるべきことがあるという熱意が伝わってきました。

 私は昨年、「来年こそ本を出す!」と声を出し、プロジェクト学習の本を出すことができました。はてさて次は何をしようかな。

 来年は○○をやります、と声を出してみませんか。きっとできるようになることが増えるはず。

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