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道内スポーツ【スポーツ・ニュース】

クレインズ、70年の歴史に幕

写真:パブリックビューイングでクレインズを応援するファンたち=釧路市 拡大パブリックビューイングでクレインズを応援するファンたち=釧路市

 ■準優勝、ファン拍手 釧路/アイスホッケー・アジアリーグ

 アイスホッケー・アジアリーグの日本製紙クレインズ(釧路市)は14日、プレーオフ決勝第3戦でサハリン(ロシア)に延長戦の末、3―4で敗れた。今季で廃部になるチームの最後の公式戦となり、準優勝で約70年の歴史に幕を下ろした。敵地での試合を中継で見守った釧路のファンからは、大きなため息が漏れた。

 釧路市の日本製紙アイスアリーナには高さ9メートル、幅20メートルの紙製のスクリーンがつるされ、パブリックビューイングが行われた。

 クレインズは第1ピリオド(P)、相手の猛攻を堅守でしのいだ。第2Pは一転、攻めを強め、加藤槙之助、中島彰吾のゴールが決まり、2―0とした。

 第3Pに3点目をあげたが、その後、立て続けに3点を奪われ追いつかれる。延長戦は相手にしつこくゴール前を攻められ、決勝点を許した。その瞬間、釧路の会場は静まり、多くのファンは相手選手が抱き合う姿をスクリーン越しに見つめた。しばらくして、スタンドから拍手が送られた。

 「ああ、残念〜」ともらしたのは、釧路市の中学2年生、大橋幸平君(14)。廃部が決まる前から、家族でアリーナに出かけて観戦してきた。ピンチがチャンスに変わると、応援席が一気に盛り上がる一体感がたまらないという。「どんな形でもいいからチームは残ってほしい」と話した。

 クレインズは1949年、十條製紙釧路工場アイスホッケー部として創部以来、地元のアイスホッケー人気を支えてきた。しかし、日本製紙は昨年12月、経営合理化の一環で廃部を発表。その後、チームは2013―14年季以来のアジアリーグ優勝を目指し、地元ファンの応援を受けながら快進撃を続けた。

 松田豊さん(49)は「負けることは想定してなかったが仕方ない。選手たちは釧路のプライドを持って戦ってくれた」とたたえた。

 祖父は旧十條製紙に勤め、父親と弟は日本製紙に勤務しており、子どもの頃からアイスホッケーに親しんできた。「発信力のある人物が代表になって運営会社を設立し、クラウドファンディングで資金を集めて市民チームとして再出発してほしい」と願った。

 私設応援団「つるっ子マニア」を率い、「氷都くしろにクレインズ存続を願う会」の代表も務める寺山博道さん(47)は「準優勝は立派な結果。やっぱり釧路にクレインズは必要だ。残された時間を使い、存続に向けて頑張りたい」と話した。

 (高田誠、宮永敏明)

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