さっぽろカフェグラフィティー【さっぽろカフェグラフィティー】
徳光珈琲大通店
■陽が降り注ぐガラス張り
徳光珈琲(コーヒー)は、オーナー徳光康宏さん(47)が石狩市花川にある祖父母の建物(現・石狩本店)で2005年に焙煎(ばいせん)工房を開いたのが始まり。浪人時代にアルバイトした札幌の喫茶店で自家焙煎の魅力を知り、いつか自分の店をと夢を育んでいた。
が、まず社会勉強のため損保会社の営業マンとして首都圏で7年ほど働いた後、スペシャルティコーヒー専門店の草分け「堀口珈琲」の求人に応募。採用わずか2名という難関を突破し、産地へ足を運び高品質の生豆を調達する仕組みや豆の個性を生む焙煎技術などを学んで独立する。
大通ビッセ2階にあるこの店は、2010年オープン。天井が高く、片側が全面ガラス張りの店内は、昼下がりには陽がさんさんと降り注ぎ、たゆたう時を過ごせる。
ハンドドリップで淹(い)れるブレンドは5種、ストレートは11種あり、軽めで柔らかい酸味があるタイプと苦みあるタイプに大別される。いずれを選んでも、値段は600円(おかわり350円)。ストレートは、滝川在住の陶芸家・大野耕太郎さん作の青白磁で飲めるのもうれしい。
焙煎し立ての豆も販売し、「地下鉄大通駅からすぐなので、他店よりも豆の売れ行きは多いですね」と徳光さん。コーヒー教室は千回を超え、豆を卸す市内のレストラン&カフェは140軒を数えるという。今もオーナー自ら札幌へ配達しているという誠実な人柄が、まろやかなコーヒーの味にも表れているようだ。
◇札幌市中央区大通西3丁目、大通ビッセ2階 電話011・281・1100
(和田由美)
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