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金曜「ライフ・楽しむ」【わたし色】

連休で気づいたスローライフ 美馬のゆり

写真: 拡大

 ●公立はこだて未来大教授・美馬のゆりさん

 みなさんは先頃の10連休をどのように過ごされましたか。新聞やテレビでは、高速道路の渋滞や人気スポットの混雑が報道されていました。そこでは、休日が続くと何をしてよいかわからない、旅行などお金がかかって仕方がないという声も聞かれました。

 私はそのなかの1日、友人たちと食べ物や飲み物を持ち寄り、最近考えていることを共有する会を持ちました。翌日から2日間は日帰りで、博物館や遺跡を一緒に巡りました。博物館や美術館を訪れる際は、ぜひ仲間や家族とご一緒に。異なる視点があることに気づかされます。

  □  ■  □

 旭川市博物館では、古代人からアイヌの人々、明治以降入植した人々の暮らしなど、俯瞰(ふかん)的に知ることができます。同行した友人たちからは、縄文とアイヌの関係に関する新説を聞き、従来の考古学に加え、DNA解析など先端科学技術の応用があることも。納得する一方で、自分なりの仮説、空想も広がります。翌日は、平取町立二風谷アイヌ文化博物館へと続きました。

 先週は食と科学の教育に関する調査で、イタリアのトリノにある食科学大学や、スペインのサンセバスチャンにあるバスククリナリーセンターを訪れました。いずれも食、科学、経営、地域、文化などをキーワードに運営している大学です。教育を中心としながらも、地域の人々の食への関心を高め、美食文化の向上を目指した活動も行っています。

 ファストフードに対して、その土地の伝統的な食文化や食材を見直す「スローフード」という考え方があります。今回訪問した地域では、流れる時間の違いを感じました。すべてがゆっくりしています。道を歩く人も、お店でも、レストランでも、電車やタクシーも。初日は戸惑うこともありましたが、スローフードはスローライフにつながることに気づきました。

  □  ■  □

 私たちの多くは、連休があるから家族で特別なところ、たとえば遊園地や観光地に行かなければならないなどと、なぜ思ってしまうのでしょうか。戦後日本人が復興の高度成長期にがむしゃらに働いてきた、その残影なのかもしれません。

 北海道の自然に恵まれた環境のなかで、ゆったりとした時間を日々味わうこと。まちを歩き、地元の野菜やお魚などを手に入れ、家族や仲間と味わう。そこにはもちろんちょっとアルコールも。スローライフを楽しむ私たちの姿を北海道から発信していくことで、日本がスローカントリーになっていけるかもしれません。

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