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金曜「ライフ・楽しむ」【わたし色】

未来への願い、名前に込める… 美馬のゆり

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 ■未来への願い、名前に込める想い

 ●公立はこだて未来大教授・美馬のゆりさん

 東京から函館に移住して早19年。東京で生まれ育った私は、日々の暮らしの中で「地域」を意識するようになりました。移住当時、29万人あった函館市の人口は、今では26万人を割り、毎年3千人ほどの勢いで減っています。

 そこで目に留まったのが、先週本紙に掲載された「地域社会が世界を救う」という米国の経済学者のインタビュー記事です。20世紀の政策論争は、国家と市場の二つの側面しかみてこなかったという反省から、これからは「第3の柱」として地域社会の再生が必要だとしています。ではどうやって?

 地域に人が残る政策として、地域に戻る学生への教育ローンの返済免除や、医療関係の公務員を基本的に地方勤務としつつ都心へも異動可能とする制度、情報技術の活用、自治体への権限や予算の委譲などを提案しています。

  □  ■  □

 私が家族とともに移り住んだのは、新しい大学ができたから。大学名には「未来」という言葉が入っています。20年後を見据え、どんな人を育てたいか、どんな人が必要な社会になるかを考え、2000年に開学しました。

 そのときの「未来」はすでに来ています。1期生は30代後半になり、男女にかかわらず、情報系の知識や技術を持つ職業人として社会で活躍しています。大学はその名にある通り、常に未来を見据え、変わる必要があるもの、変えずに残すものを考え、実践する使命を負っています。

  □  ■  □

 名前といえば、私の名前「のゆり」は一般的ではないので、その意味を聞かれることがよくあります。「野の百合」という意味で、先日亡くなったクリスチャンだった母が、母校のミッションスクールの敬愛する院長先生にいただいたと、小さい頃から聞かされて育ちました。

 聖書に「野の百合を見よ」という箇所があります。栄華を極めたソロモンでさえ、この花ほどに美しくなかった。この花は野を耕したり、糸を紡いだりせず、与えられた環境の中で育ち咲いている。そのままの姿が美しい、といったことが書かれています。

 これは、ただいるだけでよいということではなく、その環境の中で、「美しい」もの、「よい」ものをみつけ、大切にしていくことであると考えます。果たしてその名に込められた想(おも)いの通り、私は生きているでしょうか。

 大学の卒業生たちは、函館で大学生として過ごした経験を生かし、どの地域にいても世界のことを考えつつ、地に足のついた活動をし、未来を創(つく)っていって欲しいと願っています。そこに地域のみなさんの協力は欠かせません。

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