さっぽろカフェグラフィティー【さっぽろカフェグラフィティー】
アプティパ
■南仏で知った優しいメニュー
地下鉄東豊線元町駅から徒歩7分の「アプティパ」は、うっかりすると見過ごしてしまうほど控えめな外観である。店主の浅倉幸恵(さちえ)さんによると、「もともとは大家さんの車庫で、設計から壁塗り、床のフローリングまで自分でやりました」。
断熱効果のため2段ほど高くなった床は、右側が奥まで連なるテーブル席、左側の手前はコの字型の細いカウンターで仕切られた厨房(ちゅうぼう)となっている。合わせて12席という小ぢんまりとした店内だが、古びた風合いが素敵なフランス製シャンデリアや、珍しいトルコ製のティーカップなど、さりげなく飾られた雑貨に店主のセンスが窺がえる。
OL時代に世界各国を旅した浅倉さんは退職後、南仏にある小さな町で1年間過ごす。そこでオーガニック野菜をはじめ、身体や心、そして環境に優しい食べ物と出合った。帰国後の2009年、「グルテンフリー(小麦粉などを不使用)&ヴィーガン(卵や乳製品など不使用)」を掲げたフードメニューを中心に店を開く。
フェアトレードの豆を使う、シンプルなHOTコーヒー(カフェインレスあり)500円。ランチは「米粉のお豆ルウカレー」「季節の野菜とお豆スープ」という2タイプのプレート(ドリンク付き各1480円)のみだが、それを目当てに通う常連客が老若男女を問わず多い。
店名はフランス語で「小さな一歩で」の意を持つが、今年4月で満10周年を迎えた息の長い店である。
◇札幌市東区北28条東17丁目、電話011・776・6332
(和田由美)
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