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金曜「ライフ・楽しむ」【わたし色】

変わる男女差、若者たちに期待 美馬のゆり

写真: 拡大

●公立はこだて未来大教授・美馬のゆりさん

 今から30年以上前、米国に留学していたある日のこと。アイスクリーム屋さんで白髪の男性が、山盛りのアイスクリームをあごひげにつけながら、おいしそうにほおばっていたのを見て驚いたことがあります。

 さて現代の日本ではどうでしょうか。男性のみなさん、1人でケーキ屋さんに行って、食べることをしますか、できますか? 女性のみなさん、そのような男性を見かけたらどう感じますか?

 流行語大賞にもなった深澤真紀さんの「草食男子」の本では、これまで女性が主にやっていたと思われるスイーツの食べ歩きや洋服などの買い物を、男友達だけでする若い男性の登場を紹介しています。

  □  ■  □

 一方、女性にも変化が出てきました。私の場合、女友達だけで居酒屋に行くこともあります。そこには特に眉をひそめる人もいません。

 先日、函館商工会議所女性会創立50周年記念式典に出席しました。北海道では札幌に続き2番目に古い組織で、女性経営者が集まっています。いまから50年も前と考えると、そこには様々な困難があったことでしょう。でもみなさん、にこやかでしなやか。そしておしゃれ。

 自然環境や社会環境が急速に変化する、不確実な状況下で、求められるリーダーの能力が変化しています。

 地球という限られた資源のなかで課題を見つけ、協働して解決していくには、誠実で、忍耐強く、利他的で、他者に共感できる力やコミュニケーションの力が必要です。戦う、競うのではなく、認め合い、分かち合う力と言ってもいいかもしれません。

  □  ■  □

 こう考えてくると、女性が多く持っている力のようですが、最近の若い男性たちにもその傾向が表れてきています。女性を差別することもなく、権威主義を嫌うように見受けられます。

 世界的に見れば、日本のジェンダーギャップ指数は先進国で最低レベルです。4年制大学への進学率は上がってきているとはいえ、昨年度は全国平均で男性の56%に対し、女性は50%。北海道では、男性が51%、女性は39%と、全国との差もさることながら、男女間の差は都道府県別で2番目に大きいのです。

 女性は男性に比べ、家族の健康や教育を気遣う傾向があることから、OECDでは女子に高等教育を与えることの方が、社会全体や次世代などに影響する「社会的収益」が大きいとしています。

 若い世代に期待しつつ、社会の固定観念から私たち自らを解放し、色々チャレンジしていきましょう。

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