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田島ハルのくいしん簿【くいしん簿】

8食目 小樽のモンブラン

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写真:小樽のモンブラン 拡大小樽のモンブラン

■老舗じゃ当然チョコケーキ

 「小樽のケーキ屋でモンブランを注文すると、チョコケーキが出てくる」

 こんな不思議な現象をご存じだろうか。小樽のケーキ店とは、主に地元民に長年愛されている老舗を指す。米華堂、あまとう、パールマリーブ、館ブランシェなどが挙げられる。

 私が“小樽のモンブラン”を知ったのは、あまとう本店の2階にある喫茶室。深紅の絨毯(じゅうたん)とベルベットのソファを橙色(だいだいいろ)の照明が優しく包み込む、ザ・昭和レトロな喫茶室だ。ああ、あずましい……。うっとりと身体をソファに預け、メニューを開く。おや? どこからどう見ても正統派チョコケーキの写真の下に“モンブラン”と当然のように書いてあるではないか。これは一体……。

 事の発端は昭和11(1936)年に遡(さかのぼ)る。当時、東京でモンブランなるケーキが流行(はや)っていると風の便りに聞いたあまとうの店主。しかし、流通が発達していないため実物にお目にかかることはできない。ならばひたすら想像するのみ。

 「モンブランって名前だから、きっとアルプス山脈のモンブランだ! 山みたいなケーキだべさ!」

 生クリームは万年雪に、チョコは山の岩肌に見立てている。おおらかさと、新しい物が好きな道産子の気質から生まれた“小樽のモンブラン”である。

 では、栗の乗ったモンブランは小樽で何と呼ばれているのか。新たな謎の真相は小樽へ行った折に確かめていただきたい。

 (漫画家)

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