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さっぽろカフェグラフィティー【さっぽろカフェグラフィティー】

カフェ ロン

写真:カフェ ロンの店内 拡大カフェ ロンの店内

■美味しさのためのシンプル

 市電の停留場ロープウェイ入口から徒歩すぐの「カフェ ロン」は、中へ入ると香ばしい焙煎(ばいせん)豆の匂いが鼻腔(びくう)をくすぐるコーヒー専門店。

 古い一軒家を改築した店舗で、カウンター前の窓にはツララが連なり、それ越しに北海道郵政研修センターの広々としたグラウンドが眺められる。また、建物の東向きにある奥のテーブル席からは、市電の行き交う姿が見られて楽しい。

 驚かされるのは、グレーの壁面や窓辺はもちろん、店内のどこにも飾り気が無いこと。あるのはスピーカーとそこから低く流れるBGM、そしてコーヒーの香りだけ。昔の広告コピー「何も足さない、何も引かない」が、なぜか思い出されるシンプルさだ。

 店主の武田雅樹さん(44)は穂別(現・むかわ)町生まれ。大学卒業後に勤めた会社を半年で辞め、アジアやヨーロッパなどを放浪。その後は、宮越屋珈琲の名店「ホールステアーズカフェ」で5年ほど修業して、2009年に独立した。

 自家焙煎のオリジナルブレンド「lon」500円は、苦味と酸味のバランスが良く、コクもあって旨(うま)い。丸みを帯びた真っ白なカップ&ソーサーは、白山陶器製で飲み口が薄く口になじむ。一事が万事で、しつらえのすべてが一杯のコーヒーを美味(おい)しく飲むためのものとわかる。

 装飾性を排した店舗の大きな窓から楽しめる“借景”が、この店最大の飾りなのかもしれない。

◇札幌市中央区南19条西15丁目、電話011・596・0655、月曜休。

 (和田由美)

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