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2012年03月27日
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週刊「まちぶら」

【週刊 まちぶら】

神戸市の市道臨港線かいわい

写真:マンション群の間を抜け、車道をまたいで延びる市道臨港線 拡大マンション群の間を抜け、車道をまたいで延びる市道臨港線

写真:当時の線路を残すなど鉄道施設の歴史を伝えている=神戸市中央区 拡大当時の線路を残すなど鉄道施設の歴史を伝えている=神戸市中央区

 ミナト神戸の発展を支えた鉄路が、誕生から1世紀余りを経て住宅街の憩いのルートになった。神戸市灘区と中央区にまたがる延長約1キロの市道臨港線。休日には親子連れがボール遊びをし、愛犬を散歩させる人たちが行き交う。沿道の桜並木はもうすぐ見ごろだ。(清野貴幸)

 JR灘駅から南へ歩いてすぐ。車道を起点に、舗装された遊歩道が延びる。10年ほど前まで、ここを貨物列車が走っていたとは想像できない。
 今の灘駅より東側にあった旧灘駅(東灘信号場)から神戸港の小野浜駅までの臨港線が敷かれたのは1907年。
 「貨物が50両ぐらい連なって。すごい眺めだった」
 近くに住む杉山久さん(63)は振り返る。南側には神戸製鋼所をはじめ大小の工場が立ち並び、活気に満ちていた。やがて輸送の主役はトラックに移り、臨港線は2003年に廃線になる。
 神戸市が跡地を買収し、鉄道施設を活用した遊歩道を整備した。れんが造りの橋台を遊歩道の橋の支えに使い、レールの一部と鉄柱を残した。街灯も架線の柱に似せたデザインにして09年に開通。隣接する市立科学技術高校の生徒がつくったミニSLのレールも歩道と並んで敷かれている。
 この遊歩道の特徴の一つが灘駅前から沿岸のHAT神戸地区まで信号待ちをすることなく行けること。交通量の多い国道2号もまたぐ。「子どもが自転車に乗るにも車が来ないから安全やんか」と杉山さん。住民でつくる「臨港線を愛する会」は昨年10月、ふれあいまつりを開いた。
 「上から見ると桜並木がきれいでねえ」
 道路脇の震災復興公営住宅10階に住む小沢芙蓉子(ふ・よ・こ)さん(79)が教えてくれた。歩道に沿って植えられた桜はソメイヨシノなど90本余り。開通に合わせて、近くの住友ゴム工業が創業100年記念で贈ったものだ。
 神戸市は桜の名所で知られる近隣の生田川と王子公園とを結んで「さくら回廊」をつくる構想を抱いている。

◆アクセス
 市道臨港線は神戸市灘区岩屋北町5丁目から中央区脇浜町3丁目まで。灘区側の起点はJR灘駅と阪神岩屋駅から、中央区側は阪神春日野道駅からいずれも歩いてすぐ。

◆DATA
 <臨港線を愛する会>
 地元の自治会や企業など12団体で構成。沿線の清掃やイベント開催などをしている。【電】078・511・0515(事務局の神戸市建設局中部建設事務所)
 <BBプラザ美術館>
 2009年7月に開館。現代の日本画家やフランスの巨匠の版画など約80点を所蔵する。常設展はなく、年4回の企画展の間だけ入館できる。一般300円、高校・大学生200円、小・中学生100円。【電】078・802・9286【所】神戸市灘区岩屋中町4の2の7
 <マイ・フレンド>
 1999年にオープン。ブランド品の雑貨、アクセサリーなどのアウトレット商品を販売。買い取りもしている。【電】078・881・4133(ファクス兼)【所】神戸市灘区岩屋北町5の2の28
 <やまと魚苑>
 1匹30円のネオンテトラから5、6万円のニシキゴイまでさまざまな魚を扱う。ヤドカリ、イソギンチャクなども。定休日なし。【電】078・861・3146【所】神戸市灘区岩屋北町7の2の24
 <住友ゴム工業>
 1909年、国内初の近代的ゴム工場として創業。国産1号の自動車用タイヤが生まれた神戸工場は1995年の阪神大震災で閉鎖された。【電】078・265・3004【所】神戸市中央区脇浜町3の6の9
 <RD+(アールディプリュス)>
 旬の素材を生かし、店で作ったケーキや焼き菓子をそろえる。火曜定休。【電】078・766・7639【所】神戸市中央区脇浜町1の3の3

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