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教育【まなビバ!】

関西学院高等部(私立)

写真:グループ発表に聴き入る生徒たち=兵庫県西宮市上ケ原 拡大グループ発表に聴き入る生徒たち=兵庫県西宮市上ケ原

写真: 拡大

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●国際人育む英語授業 問題見つけ解決する能力重視

 「日本でマンガは若者から大人まで読んでいて大人気」

 「扇子を使うのは昔からの日本の伝統文化です」

 「海外から見た日本の文化」について、グループで登壇した1年生が英語で発表していく。よどみなく伝える人がいる一方、おぼつかない人は身ぶり手ぶりを交える。1月下旬、スーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)に認定されている関西学院高等部であった「グローバル・スタディ」(GS)の一コマだ。発表後、講師役を務めたデンマーク出身の関西学院大教授に促されると、質問が飛びかった。

 同校は2014年度、国際的に活躍できる人材を育てるSGHに文部科学省から認められた。GSの参加者は英語の成績などで選ばれ、1、2年生はともに40人前後で、3年生は10人。全体テーマの「国際協力」から課題をそれぞれ見つけ、3年時に論文を完成させる。

 授業は3回1セット。関西学院大教授や外部講師らが各セットのテーマに沿って2回講義し、3回目は高等部の担当教諭とともに課題を掘り下げる。今年の1年生のテーマは難民や教育問題、イスラム教の基礎理解……などだ。

 GSに参加した理由について、小林美澄さん(1年)は「将来、世界で働きたいと思ったから。世界を知るのに良い機会だと思う」と語る。

 1月末に開かれたSGHの成果発表会では、東勇希さん(2年)は昨夏に海外フィールドワークで訪れたカンボジアの教育問題について英語で報告。湖上で暮らす人々に政府の公共サービスが行き届いていない現状などを堂々と訴えた。「英語でプレゼンするのは緊張するけど、少しずつ自信はついてきた」

 国際的に活躍できる人を育てるため、語学力はもちろん、問題を自ら見つけて解決する能力を身につけることに力を入れる。SGH担当の松浦克博副部長(教頭)は「高校生の段階でグローバルな人材を育てるのは非常に難しいこと。そのきっかけをどう作るかが大事だ」と説明する。

 昨年度のGSでは講師を少数精鋭にしたところ負担が大きかったため、今年度は増やした。参考にできる前例はない。教える側も試行錯誤の日々だ。

(笠井正基)

【デジタル版に動画】

http://www.asahi.com/video/area/#listPlayer

◆生き方考える教育を

 関西学院は、米国人のW・R・ランバス宣教師が1889(明治22)年、神学部と普通学部を創立したのが始まり。高等部は長く男子校だったが、今年度から共学化した。生徒数は男子848人、女子150人。「関西」のローマ字表記は「KWANSEI」で、漢音読みがベースになっている。

 スクール・モットーは「Mastery for Service」で「奉仕のための練達」と訳される。キリスト教主義による教育を理念に掲げ、礼拝や聖書の授業を通し、自分の生き方を考える教育を実践している。

 部活動が盛んで、硬式野球部は全国高校野球選手権の兵庫大会に、旧制中学時代の第1回(1915年)から欠かさず参加している。

 関西学院の校歌「空の翼」は作曲家の山田耕筰と詩人の北原白秋によって作られた。

 生徒の9割超が関西学院大に進学する。

■数学研究やアプリ開発に力

 数理科学部は数学分野で何度も表彰され、コンピューター分野ではスマホのアプリ開発に取り組んできた。3年生含め15人の部員は放課後、パソコンに向かいながら研究の日々だ。

 数学分野では新しい定理や公理を発見し、論文にまとめて学会で発表することを目指す。部長の中屋悠資さん(2年)は「数学的な発見、法則を見つけるのが楽しい」。

 アプリの開発で様々な賞に輝いたのは佐々木雄司さん(1年)。切り紙細工でどんな模様になるかを表現するアプリを考え出した。「展示会で子どもが自分のアプリを楽しんでくれたのがうれしかった」と目を細めながら話した。

■観客と一緒に華やかに応援

 男女共学化を受け、ダンスと声で観客を盛り上げるチアリーダーズ「ハイ・ドルフィンズ」が昨年6月、結成された。主将の東玲花さんら1年生7人が週5日、腕を磨いている。

 校内に練習場所を確保することから始め、関西学院大チアリーダー部OGに基礎から学んできた。アクロバティックな競技チアには取り組まず、応援が専門だ。昨年12月にあったアメリカンフットボールの高校日本一を決める「クリスマスボウル」では同校の2連覇に花を添え、副将の矢野みらいさんは「少人数ながら観客と一体になれた」と手応えを語る。より華やかさを求め、新年度は後輩の勧誘に力を入れる方針だ。

■クリスマスの礼拝で賛美歌

 キリスト教教育に基づき、必修科目に「聖書」の授業がある。1〜3年生にかけ、新約聖書や旧約聖書、キリスト教倫理を通して人間の生き方を学ぶ。宗教主事の松隈協(かなう)さん(47)は「ペトロやアブラハムら聖書の登場人物から生きる力を育んでほしい」と狙いを語る。

 自らを静かに見つめる時間として、礼拝が週2日ある。昨年12月にあったクリスマス礼拝では全員が校内の礼拝堂に集まり、生徒が聖書の一部を朗読し、賛美歌を口ずさんだ。教職員による「特別さんび」もあり、登壇した先生らが順繰りにソロで歌い上げると、厳かな会場の雰囲気が一転、コンサートのように盛り上がる場面も。

■体づくりのため2キロのご飯

 ラグビー部は今冬の全国高校大会で8強入り。その分、新チームの始動がいつもより遅れたが、2月13日に決勝があった兵庫県新人戦では準優勝。3月にある近畿大会で全国選抜大会出場をめざす。

 部員は1、2年生合わせて32人とそう多くはない。当たり負けない体を作るため、選手は毎晩、2キロ分のご飯を食べるのがノルマだ。食事も練習。食べ終わるまで1時間以上かかる部員もいる。晩ご飯のほか、食前と食後の体重を写真に撮り、みんなでチェックし合う。主将の冨岡青(あおい)さん(2年)は「3年生は一人ひとりの意識が高かったので僕らも見習わないといけない」と気を引き締めている。

次回(15日)は、私立花園中・高校(京都市)を紹介します。

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