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教育【まなビバ!】

早稲田摂陵中・高校(大阪府茨木市)

写真:早稲田大学と同じ赤黒ジャージーで練習に励むラグビー蹴球部員=大阪府茨木市 拡大早稲田大学と同じ赤黒ジャージーで練習に励むラグビー蹴球部員=大阪府茨木市

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●「早稲田」誇りに励む

 「判断、判断!」「仕掛けて!」――。大阪府茨木市にある早稲田摂陵中・高校のグラウンドに、気合いっぱいの声が響く。高校のラグビー蹴球部員たちが、早稲田大学と同じ伝統の赤黒ジャージーを着て、激しい練習を続けていた。

 旧摂陵中・高校が関西唯一の早大の系属校となったのは7年前。早大生が出前授業に来たり、OBが運動部を指導したりするなど、生徒は「早稲田」の名を常に意識しながら勉学や部活に打ち込む。毎年数十人が早大に進学するほか、国公立大や有名私大にも多くの生徒が合格している。

 部活動も盛んだ。女子テニス部は2013年まで3年連続でインターハイに出場し、チアダンス部は15年に世界大会の1部門で準優勝に輝いた。「文武両道」の精神が育まれている。

 ラグビー蹴球部は昨年、全国大会府予選で準決勝まで進んだ強豪だ。選手34人、マネジャー6人が所属しており、全国屈指の実績を持つ早大ラグビー蹴球部OBたちがコーチとして顔を並べる。日本代表の五郎丸歩選手と同期の藤森啓介さん(30)もその一人だ。

 「早稲田の伝統と文化を継承し、帰属意識を高めることがモチベーションになる」と藤森さん。練習には早大の指導法やメニューを採り入れ、早大の強化合宿にも参加する。部員らには、全国トップレベルのラグビーを肌で感じられる機会を多く設けている。

 充実した練習環境も特徴だ。完成したばかりの真新しい部室は冷暖房完備で、動画を分析できるモニターもある。平田瑞貴主将(3年)は「集中しやすい環境。早大とのつながりが誇りになり、やりがいになっています」と話す。

 高校硬式野球部も、えんじ色の「WASEDA」ロゴで有名なユニホームを使っている。指導に当たっているのは、早大野球部OBの神谷雄毅監督(31)。部員らで早慶戦を毎年観戦するなど、大学との連携を大切にしている。

 部室の一角に、大量のノートが山積みになっていた。授業以外の自習用で、1人1冊を1カ月で埋めるのがノルマだ。2、3年生で計60冊あり、神谷監督がこまめに一冊ずつチェックする。「目指すは文武両道、日本一。自分で勉強する習慣をつけてほしい」と部員の成長に期待を寄せる。

 「部活で疲れた後の勉強は、1人ではなかなか難しい」と話すのは森山拓海主将(3年)。「監督や部員のサポートがあり、何とか両立を頑張っています」と充実した表情を見せた。

(大部俊哉)

【デジタル版に動画】

http://www.asahi.com/video/area/#listPlayer

◆きめ細かい教育計画

 1962年に大阪繊維工業高校として開校。85年に中高一貫校となり、2009年には関西で唯一の早稲田大学の系属校になった。早大への内部推薦枠は約40人あり、ほかの大学への指定校推薦枠も500を超えている。現在は中学・高校合わせて1070人が在籍。寮があり、全国から生徒が集まっている。

 中高の6年間を1セットにしたきめ細かい教育計画を組んでおり、「スーパー特進」「特進」など、それぞれの学力に応じたコースで学ぶことができる。大学受験を見据え、英語、数学、国語の3教科でカリキュラムの半数ほどを占めるのも特徴だ。

 女子のみの吹奏楽コースは、世界初のステージマーチングを披露した「阪急少年音楽隊」の流れをくむ。09年に早稲田摂陵に移管され、「ウィンドバンド」として活動。14年には国際音楽祭で優勝したほどの実力を誇っている。

 敷地内に通信制・単位制の向陽台高校を併設している。

■英語に力 海外研修も好評

 受験英語にとどまらず、英語でのコミュニケーション能力を養う教育に力を入れている。

 大手の英会話学校からプロのネイティブ講師を招き、週に数回、実用的な英会話を授業で教えるほか、英検を高校2年までの全生徒で受験し、全員で準2級の合格を目指す。

 海外語学研修も好評だ。夏休みにカナダに行き、ホームステイや大学見学、観光を盛り込んだ約2週間のプログラムを行う。毎年20人前後が希望し、英語漬けの生活を経験する。

 昨夏に参加した西原杏奈さん(高2)は「少しずつ会話ができるようになって楽しかった。帰国後も街中で見る英語の意味を考えるようになりました」。

■教員ら常駐 充実の自習施設

 「自分で考え、自分で学習すること」に重きを置く同校では、敷地内の自習施設「学習支援センターS(エス)キューブ+(プラス)」が放課後の勉強を支える。

 120の自習席があり、参考書も充実。学内のネットワークで映像による授業を受けられるパソコン30台も完備する。教員や進学塾の講師が常駐し、分からないところを質問したり、個別指導を受けたりもできる。午後9時まで開放しているので、部活の後に来る生徒も多い。

 樋口彩華さん(高3)は「部屋で勉強するよりメリハリがついてやる気が出る」。二羽詩月(し・ずく)さん(高3)は「教材もそろっていて、分からないことはすぐ調べられる。勉強がはかどります」。

次回(5月10日)は県立姫路東高校(姫路市)を紹介します。

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