メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

10月23日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

連載3.11その時そして【2】

3.11 462)鵜住居地区防災センター

写真:市指定の津波1次避難場所を知らせる鵜住神社境内の標識=釜石市鵜住居町 拡大市指定の津波1次避難場所を知らせる鵜住神社境内の標識=釜石市鵜住居町

 釜石市鵜住居町に防災拠点として建設された防災センターは、誤った方法による市の津波避難訓練により、多くの住民の命が奪われる場所になってしまった。

 センターが建設される前も、後も、地域の津波1次避難場所は「常楽寺裏山」と「鵜住(うのすみ)神社境内」に変わりはなかった。しかし、住民は、センターが訓練時の避難場所になったために、新たに1次避難場所に加えられたと信じ込んで避難した。

 地元の上町内会は、釜石市鵜住居町の第14地割と第15地割の境界で避難場所を分けた。第14地割は常楽寺裏山。第15地割はセンター。町内会報で住民に知らせた。

 第14地割の班長で、常楽寺裏山に逃げて助かった前川慧一さん(74)は話す。「センターが訓練時だけの避難場所とは知らなかった。自宅が第15地割だったなら、センターに避難していただろう」

 津波による鵜住居地区の犠牲者は釜石市全体の6割を超す。その鵜住居地区の中でも、センターに避難した住民が多い第15、第16地割の犠牲者は人口の2割を超え、他の地区と比べて際だって多い。

 自宅が第14地割で、常楽寺裏山に避難して助かった小林進さん(78)、庸子さん(74)夫妻は語る。「センターが出来ていなければ、住民は常楽寺裏山か、鵜住神社の境内に逃げていて助かっただろう。センターが無ければこんな悲劇は起きなかった」

PR情報

ここから広告です

朝日新聞 盛岡総局 公式ツイッター

注目コンテンツ