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復興のいま

得意客なくなり苦境/仮設商店街

写真:「きらりベース」だった旧大槌北小学校の校舎(奥)。校舎の手前が仮設商店街の建物=大槌町大槌 拡大「きらりベース」だった旧大槌北小学校の校舎(奥)。校舎の手前が仮設商店街の建物=大槌町大槌

 【東野真和】震災ボランティアに来る人たちの宿泊所となってきた大槌町の「きらりベース」が9月末で閉鎖され、隣接する仮設商店街が苦境に立たされている。5カ月間で延べ2千人にのぼったきらりベースの宿泊者は、商店街にとっては「お得意様」だったからだ。関係者は「商店街の管理で復活させたい」と町との協議を始めた。

    ◇

 「きらりベース」は5月中旬に開設された。NPO法人の「遠野まごころネット」が町から旧大槌北小学校の校舎だった建物を借り、助成金をもらって長期滞在している佐賀県武雄市の吉田秀敏さん(59)らが運営にあたってきた。

 当初、町は安全性などの理由で宿泊所として使うことに難色を示したが、吉田さんらの説得で9月末までの契約で了承した経緯がある。旧北小の跡地は当面の間、大槌高校
の仮グラウンドに利用するため、校舎は取り壊される。

 9月末の最後の週末、宿泊者54人を送り出し、きらりベースは閉鎖された。ところが、旧北小のグラウンドに立ち並ぶ「福幸きらり商店街」にとっては、買い物や飲み食いの客がいなくなる事態となった。

 やきとり屋「七福」の小川勝子さん(72)は「暇になりました。視察のバスが来てもトイレ休憩程度なので買い物する暇もないし。急いで閉鎖しなくてもいいのに」。

 9月末の商店街の総会で、「せめて校舎を取り壊すまでの間だけでも活用できないか」と商店街が管理を請け負うことで意見が一致した。宿泊施設としては管理が難しくても、休憩所として復活させ、商店街への客足を取り戻したい。

 吉田さんは、きらりベースについて「人と人とのつながりや、ジャーナリストらが情報発信する拠点としても使われ、目に見えない効果がいろいろあった」と振り返る。その上で「地元住民が重要性を再認識し、民意として要望することが大きい。商店街が主体的に管理するなら、引き続き協力したい」と話している。

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