力強い太鼓と軽やかな笛の音に合わせた大群舞が、岩手の夏を彩った。1日、「盛岡さんさ踊り」が幕を開けた。色とりどりの浴衣姿の踊り手たちは「サッコラー、チョイワヤッセ(幸よ来い)」のかけ声とともに、たおやかに舞った。
あいにくの雨模様だったが午後6時、パレードがスタート。約6千人が中央通の約700メートルを踊り歩き、詰めかけた観客たちも歓声や声援を送った。
被災地からは宮古市の「田老さんさの会」の6歳から40代の26人が参加。リーダー役の佐々木幸絵さん(32)は震災があった年の夏も、盛岡さんさに出場できたことへの感謝を胸にひめる。パレードを終えると、「2年前は周囲の支援のおかげで踊れた。今があるのもそのおかげ。頑張っている姿を見せられたかな」と笑った。
復興支援のため、全国から県庁に派遣されている自治体職員も加わった。大阪府職員の辰上修一さん(38)は「一緒に楽しく盛り上がることが復興につながれば」と話した。
36回目を迎えた夏の風物詩は4日まで。パレードは毎日午後6時から。過去最多の延べ253団体約3万5500人が踊る。最終日には総勢約1600人による世界一の太鼓大パレードがある。
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朝日新聞盛岡総局
朝日新聞大槌駐在・東野真和
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