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瀬戸内国際芸術祭2016【しまうみあるく】

国境を越えて・海

写真: 拡大

 ビルが立ち並ぶ高松港前の広場に場違いな物体が一つ。台湾から漂着した船、という設定が郷愁を誘う。高さ9メートルの船は、「ゴバンノアシ(碁盤の脚)」の種の形をしている。種が海を漂流することで知られる南国の植物だ。

 「都会と自然が対話しているようで面白いでしょ」。林舜龍(リンシュンロン)さん(57)=写真=は留学で覚えた流暢(りゅうちょう)な日本語で説明してくれた。

 台湾の流木を素材に用いている。5、6年前の台風で流された木を活用したのだという。船の中には階段があり、意外と広い。前回の瀬戸内国際芸術祭では豊島の浜辺に「漂着」し、劇場として使われた。

 船の周りにコスモスの種をまいている。夏ごろには花畑に浮かぶ船が見られるはずだ。その後は漂流を続けるのだろうか。できればこのまま、高松港のランドマークになってほしい。

(細川治子)

高松港(高松市)
【会場へのアクセス】JR高松駅から歩いて海側へ。フェリー乗り場の近く。

2016年4月13日

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