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高校野球【樹紀がゆく】

〈35〉小豆島中央 選手考え練習提案

写真:練習後、体重が軽い選手はおにぎりを食べて増量を図る=小豆島町 拡大練習後、体重が軽い選手はおにぎりを食べて増量を図る=小豆島町

写真: 拡大

 野球部の取材のために車を走らせていると、瀬戸内海の島々が見えることがある。島に取材に行きたいなぁ、と思いながらも、なかなかその機会がない。でも今回は違う。小豆島中央高校におじゃましました。

 小豆島と土庄が統合されて開校したのは今春だが、野球部は昨秋から合同練習を重ねてきた。マネジャーの中西愛さん(3年)は「小学生のころから、『小豆島』という一つの地域で野球をしてきた子ばかりで、もともと仲はいいんです」と話す。

 チームでは、選手自身がメニューを考え練習している。チーム発足のとき、「ボトムアップ」でやらせて欲しいと監督に要望したそうだ。

 この日の選手考案メニューは、ランナー一、三塁のときの守備とバント練習。小豆島出身の二塁手で主将の坂口大和君(3年)は「練習試合で、1死二、三塁から1点も出ず流れが悪かった。攻撃的なバントで点につなげる練習です」と話す。

 練習ではバッティングピッチャーに、「スクイズなんだから、ストライクばっかりでも困る」と声が飛ぶ。「当てろっ。いまのは何とかしろ!」と鋭い声もあがっていた。

 土庄出身で左翼手の岡田琉聖君(3年)は「これまでは監督の強いリーダーシップのもとで練習していた。自分たちで課題を見つけてやるのは新鮮です」と笑顔をみせた。

 自分たちで決めたチーム運営で、たくましく練習していた選手たち。本当はもっと島にいたかったけど、あっという間にフェリーの最終の時間になっていた。楽しい時間はすぐ過ぎる。後ろ髪を引かれる思いで島を後にした。

2017年6月23日

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