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ひと@讃岐

豊島の本を出版した学芸員 佐々木良さん

写真: 拡大

 土庄町の豊島は、二つの言葉でよく語られる。産業廃棄物にほんろうされた「ごみの島」。美術館や瀬戸内国際芸術祭の作品が並ぶ「アートの島」。でも、「どちらも本質じゃない」と言う。著書「美術館ができるまで」に込めた、強い思いだ。

 中学生のとき、父の転勤で高松市に引っ越してきた。豊島を初めて訪れたのは、中学の社会科見学がきっかけだ。

 「臭い……」。ちょうど島民らが産廃の撤去を求めた公害調停が進んでいた。鼻をつくにおいに、「二度と来たくない」とすら思った。

 約10年後。偶然にも再び訪れる機会が巡ってきた。豊島美術館の設立スタッフとして、カフェとショップを担当することに。青い海にさわやかな風、豊かな森。あのときとは違う美しさに驚いた。

 「特産物をメニューに生かしたい」と、おばあちゃんたちに話を聞くうち、島の魅力に引き込まれた。取材を始め、7年間でたまったメモは約270ページの著書の「2〜3倍の厚さ」と笑う。フリーの学芸員として働きながら本にまとめ、今年5月に出版した。

 内容は多岐にわたる。奈良の興福寺の領地として、平安時代から優れた芸術文化があったこと。豊島(とよ・しま)とも手島(て・しま)とも呼ばれた時代の話。産廃問題に島民たちはどう向き合ったか。豊島美術館は何をめざして作られたか。「一冊で島の全てが分かる本を目指した。ごみだけでもアートだけでもない、豊島を知ってほしい」

(尾崎 希海)

2018年9月27日

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