ひと@讃岐
最年少の地域通訳案内士 能島くるみさん
外国人観光客に香川の魅力を伝える県の「香川せとうち地域通訳案内士」に昨年10月、最年少の13歳で認定された。「自宅で合格の連絡を受けたときは、『キャー』って叫んで、跳びはねちゃいました」
母・美保さんの「これからの時代は英語力が必要になる」という子育ての方針で、2歳から英語のアニメやビデオ教材を見始めた。3歳で英会話教室に通い、小学5年生で英検準1級に合格。中学2年生の今年度、国際的な英語力テスト「TOEFLジュニア」で、900点中895点をたたき出した。
「外国の記事を読め、テレビも見られて、日本にいても外国に触れられるのが楽しい」と語る。最近は、思わず英語が口をついたり、寝ているときの夢も英語で見たりしている。
母から案内士の募集を聞いたのは昨年。「今まで英語力を活用する場がなかった」から、「やりたい」と即答した。6日間の研修で、栗林公園や屋島、空海、現代アートなど地元の歴史や観光を学んだ。学校で習っていないことばかりで難しかったが、研修後の面接試験は自信を持って英語で話せた。
案内士に認定され、県を通じて有料で外国人をガイドできるようになった。まだ予定はないが、「同じ年代の外国の子たちを、こんぴらさんや直島の現代アートに案内したい」。人と接するのが大好きだから、早くやってみたいと意気込んでいる。
(大野正智)
2020年3月23日
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