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企画特集 1【2016参院選】

2人擁立 きしむ自民・民進

写真: 拡大

 夏の参院選神奈川選挙区(改選数4)の戦いの構図が見え始めた。自民党は党本部と県連との間にすきま風が吹き、敵意が「身内」へと向かう。27日に発足した民進党は候補者擁立を巡り、さや当てが続く。主要政党が次々と候補者擁立を決めるなど、夏の決戦に向けた動きが熱を帯びている。

◇自民県連と党本部 亀裂深刻

 横浜市で26日に開かれた自民県連の役員総会。同市連会長の松本純衆院議員は用意してきた紙に目をやりながら、こう訴えた。「我々が戦う相手は外、野党にいる」。自民内の「内なる戦い」を浮き彫りにするような発言に、会場内に緊張感が走った。

 自民は比例区選出で、選挙区への「くら替え」を目指す三原じゅん子氏(51)を公認。一方、麻生太郎財務相の働きかけにより、党本部主導で無所属現職の中西健治氏(52)の推薦を決めた。中西氏は2009年の横浜市長選で、同市連などの支援を受けて立候補したが落選。10年参院選では一転して、みんなの党から立候補し、当選した。

 こうした動きが遺恨となり、自民県連の中西氏への反発は強い。推薦候補として本来は「身内」のはずの中西氏の動きに神経をとがらせている。中西氏を後押しする麻生財務相の「影響」が及びやすいとして、県連はたばこや酒など、「税」と関わりが深い団体の動きを注視。三原氏の支持でまとまるよう求めている。「中西氏が当選しても県連には入れない」(幹部)との声すら上がる。

 県内には為公会(麻生派)所属の国会議員が5人おり、中西氏の支援に動いている。松本氏も麻生派の1人だ。関係者によると、麻生氏自身も、日本青年会議所会頭として培った人脈を頼りに、県内の経営者などに電話で中西氏への支持を求めるなど、切り崩しを図っているという。分裂選挙さながらの様相に、県連幹部の一人は「自民が自ら亀裂を生んでおり、情けない」と嘆く。

 一方、連立政権を組む公明との関係も、自民県連には頭の痛い問題だ。参院選1人区での支援を期待し、自民党本部は県連の反対を押し切って、神奈川など5選挙区で公明候補への推薦を決めた。改選数4に対し、自民の公認・推薦は計3人だ。県連幹部は「選挙戦術としてどうなのか」と怒りを見せる。

 ただ、衆参同日選もささやかれる中、公明の集票力には配慮せざるを得ないのも現実だ。公明とのパイプを誇る菅義偉官房長官は、11日に横浜市のホテルで開いた自身の集会で、公明党県本部代表の上田勇衆院議員とともに、公明が立てる元防衛大准教授の三浦信祐氏(41)を壇上に招きあげた。数百人の参加者を前に、菅氏は「ご支援を私からもお願い申しあげます」と頭を下げた。

◇旧民主と旧維新 早くも「内紛」

 自民の「一強」に対抗すべく、民主党と維新の党が合流し、27日に発足した民進党。党綱領で「共生社会」をうたうものの、参院選の擁立数を巡り、早くも意見が対立。「1人」を求める旧民主に対し、旧維新は「2人」を主張と、食い違いが表面化している。

 維新の県総支部最高顧問を務めた、民進代表代行の江田憲司氏は「1人しか出せないなら、政権交代を狙えない」と、2人擁立をぶち上げる。旧民主は昨年、擁立を現職の金子洋一氏(53)のみとすることを機関決定しており、金子氏は28日の会見で、この点を強調。「1人以外の選択肢はない。決定をひっくり返したいならば、再度県連の議決を経ないといけない」と、江田氏の発言に不快感を示した。

 民進の票が分散すると、結果的に自民や公明に追い風となる。民主県議は「共倒れになる」と危機感を強めるが、旧維新側は現職の参院議員を中心に候補者の人選作業を進めている。一方、金子氏の選対本部長には、元法相で政界を引退した田中慶秋氏が就いた。通常、本部長は現職の国会議員が務めることが多いだけに、旧民主の結束感をいぶかる声も出ている。

 1人区を中心に、全国的な野党共闘を主導した共産党だが、神奈川では新顔の浅賀由香氏(36)を擁立。共産は13年参院選で、約1万6千票というわずかな差で議席を逃した。安倍政権への批判票の受け皿として、1998年以来の議席獲得を目指している。

 このほか、関西を地盤とする「おおさか維新の会」が、俳優の城田優さんの兄で新顔の元広告会社社員、丹羽(に・わ)大(だい)氏(39)を擁立。社民党県連合は新顔の看護師、森英夫氏(44)を立てる。

■参院選神奈川選挙区の主要政党の擁立状況

 <自民>

 比例区から「くら替え」を目指す現職の三原じゅん子氏を公認

 無所属現職の中西健治氏を党本部主導で推薦

 <民進>

 民主出身の現職、金子洋一氏を擁立。旧維新は2人目の擁立を模索

 <公明>

 新顔の三浦信祐氏を擁立。自民が推薦

 <共産>

 新顔の浅賀由香氏を擁立

 <おおさか維新>

 新顔の丹羽大氏を擁立

 <社民>

 新顔の森英夫氏を擁立

(岩堀滋、永田大、岩尾真宏)

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