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教育【青春スクロール】

桐蔭学園(1)

写真: 拡大

写真:(左上より時計回りで)やくみつるさん、早見和真さん、高木晋哉さん、立川志ららさん 拡大(左上より時計回りで)やくみつるさん、早見和真さん、高木晋哉さん、立川志ららさん

写真:藤本耕平さん 拡大藤本耕平さん

 桐蔭学園高校は文化・芸能の分野で活躍する卒業生も多い。

 漫画家のやくみつる(57、1977年卒)は「校則を厳守する生徒。石部金吉のような性格は高校時代につくられましたね」と笑う。日直当番では日誌に「○○がたばこを吸っていた」「バイクに乗っていた」と記入。当然、不評を買い、靴を隠されるなど仕返しもされたが、「若者を厳しくしつけてくれた母校に愛を感じます」。先生の似顔絵を描いたことはあるが、漫画家になるつもりはなく、早大で漫画研究会に入ったのが転機だったという。

 作家の早見和真(38、96年卒)は桐蔭の中・高で野球部員だった。高校ではすぐに退部するつもりだったが、最後まで続けた。「補欠としての居場所があった。ワイワイ騒ぐムードメーカーで重宝がられ、自分がチームを回していると思っていた」。伝令でマウンドに行くと女友達の話をして投手をリラックスさせた。「野球部時代が一番充実していた」と話す。

 昨秋、真打ちに昇進した落語家の立川志らら(42、92年卒)。世界史の試験ですべての記述問題に「アレキサンダー大王」と答え、選択問題も「3」だけを選んだことがある。結果は100点満点で3点。「やる気がない生徒だった」と笑いながら振り返るが、大切な友だちができたのもこの時期。「当時、自分を抑制していた分、卒業後は自由に好きな落語に打ち込めたのかも」と語る。

 お笑いコンビ「ジョイマン」の高木晋哉(35、99年卒)の思い出は甘酸っぱい。「初恋と挫折の思い出しかない」と振り返る。相手は同学年の女子。ショートカットで目鼻立ちがはっきりしていて「一目ぼれでした」。思い切って告白すると、彼女は驚いて走り去ってしまった。衝撃で大学浪人をするはめになったが、「彼女のことを思うと楽しくて、不登校にもならず、卒業できた」と笑う。

 大手広告会社でマーケティングを担当する藤本耕平(36、98年卒)は「人が何を、なぜ好きになるのか」に関心があった。5月に早々と衣替えする級友のことが不思議で尋ねてみると、「人と違うことをしたい」との答え。しかも彼らはおしゃれだった。導き出した結論は「おしゃれな生徒ほど衣替えを早くする」。若い世代に商品をどう売り込むかが、今の仕事だ。

     *

 1964年に高校(現・男子部)、81年に同女子部が開設。幼稚部から大学院まで運営する。建学の精神は「自然を愛し、平和を愛する国際人たれ」など。習熟度別授業が特色で進学率も高く、生徒の主体性を重視するカリキュラムも採用している。

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