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教育【青春スクロール】

桐蔭学園(2)

写真: 拡大

写真:(左上より時計回りで)秋本啓之さん、内山善康さん、小野卓志さん、新藤勇介さん 拡大(左上より時計回りで)秋本啓之さん、内山善康さん、小野卓志さん、新藤勇介さん

 桐蔭学園高校柔道部は猛練習で名高い。卒業生が熱心に現役を指導し、伝統が脈々と引き継がれている。

 得意の背負い投げを武器に、73キロ級で8月開催のリオ五輪出場を目指すのは秋本啓之(30、2004年卒)。熊本出身で、柔道家の父の薦めで桐蔭学園に入学。体験したのは「中身が濃い稽古」だった。授業が始まる前に1時間、放課後は2時間半ほど。「あの頃は強くなりたい一心で、死ぬ気で取り組んだ。今、やれと言われてもできない」と振り返る。2年の時には全国高校選手権の無差別級で優勝。「稽古と試合で、嵐のように過ぎ去った3年間だった」。73キロ級代表は4月3日に決まる予定だ。

 東海大学医学部准教授の内山善康(48、1986年卒)はスター選手だった。2年と3年の高校総体では、92年のバルセロナ五輪金メダリストの古賀稔彦と中量級決勝で対戦し、いずれも惜敗した。「私も必死に戦った。もし勝っていたら柔道家の道を進んでいたでしょう」。今も柔道を続けており、「礼に始まり、礼に終わる柔道の基本は、医者の患者への接し方と通じる」と語る。寮生活だったことも、礼をもって人に接する人間形成につながったという。

 大阪市内の法律事務所に所属する弁護士の新藤勇介(38、96年卒)は「おまえには、これしかない」と寝技を徹底的にたたき込まれ、3年の高校総体軽中量級で準優勝を果たした。ただ、短時間に集中する練習は「しんどかった。もう一度やれと言われてもできない」。司法試験は28歳で合格。「こんなに難しいものとは思わなかったが、高校で柔道を頑張ってきたことが支えになった」と話す。

 世界選手権で活躍し、五輪にも出場した筑波大柔道部コーチの小野卓志(35、99年卒)は「高校時代が柔道人生の分岐点だった」と語る。茨城出身で5歳から柔道を始め、中学時代は東京の柔道塾に入ったが、伸び悩んだ。そんな時、周囲の薦めで桐蔭学園へ。「指導が丁寧で、伸び伸びと練習できた」。つらかったのはコーチとの稽古で負けた時のランニング。「道場があった山の上から下まで、1日に5、6往復したこともある。コーチがバイクでついて来るので、手抜きはできなかった」と笑う。

     *

 校章は「五三(ごさん)の桐(きり)」。初代理事長の母校である旧制東京高等師範学校、東京教育大(現・筑波大)の校章にちなむ。桐には鳳凰(ほうおう)が宿り、「千里万里を飛ぶ力を養うのが桐樹の蔭(かげ)」とされる。秘めた力と気品のこもった落ち着きのある図柄になっているという。

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