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教育【青春スクロール】

桐蔭学園(4)

写真: 拡大

写真:(左上より時計回りで)西山誠人さん、前田恵理子さん、越塚美加さん、長田真理子さん 拡大(左上より時計回りで)西山誠人さん、前田恵理子さん、越塚美加さん、長田真理子さん

 研究者や専門家として活躍する桐蔭学園高校の卒業生は、個性的な青春時代を過ごした。

 東大大学院で生物有機化学を専攻し、大手食品会社に勤務する西山誠人(39、1995年卒)。実は「IQキックボクサー」と呼ばれたプロのキックボクサーだった。始めたのは高校2年の時。彼女との別れがきっかけで、「エネルギーを持て余していたので、都内にあるジムに通った」。体全体を使って闘う魅力にとりつかれ、大学2年の時にプロデビュー。2014年に引退するまで、戦績は25勝13敗(19KO)だった。「高校時代は好きなことに没入できる。色々な経験ができた」

 東大病院の放射線科医師、前田恵理子(38、96年卒)は、付属中3年の数学のテストで12点を取り、高校入学時は希望した理数コースに進めなかった。「オランダで小学5年から中学2年まで過ごし、数式の問題を解く勉強をしなかったのが響いた」と笑う。ただ、小学5年の時に書籍『家庭の医学』を読んで抱き続けた「医者になる」という夢は、あきらめなかった。高校では猛勉強だけでなく、部活でバイオリンにも没頭。「個性的な生徒が多く、充実した日々だった」と振り返る。

 法律事務所で企業の海外進出を担当する弁護士の長田真理子(35、99年卒)は、後輩たちに「何事にも挑戦してほしい」とエールを送る。高校時代は早朝に登校し、授業前に自習をする毎日。「付き合ってくれた仲間がいたから続けられた。友に支えられ、励まされて生きてきた」と言う。卒業後は「人間に興味があった」と、米国のネバダ大学リノ校で社会学や心理学を学んだ。帰国後、「社会に貢献したい」と司法試験に挑戦。1回目で夢をかなえた。

 学習院女子大教授(図書館情報学)の越塚美加(50、84年卒)は女子部の1期生。新聞で募集を知り、「1期生は面白い」と受験した。同期生約50人は多士済々で、駅のホームでスポーツ新聞を読む生徒もいれば、廊下で歌を歌い続ける生徒もいた。「みんな個性的で、多様であることが当然だった。それで構わないことを学んだ」。女子部の初代生徒会長だが、「実際にはみんなで決めていた」。気負いもなく、伸び伸びと青春時代を満喫したという。

     *

 敷地内にあり、円錐(えんすい)を斜めに切り落としたような斬新な設計のシンフォニーホール。入学式や卒業式などの行事、オーケストラや合唱団の演奏会、歌舞伎などの古典芸能、演劇、映画、講演などで使われる。著名な芸術家も招かれ、学園の教育、文化活動の拠点になっている。

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