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企画特集 2【謎とき!日本一】

生食トウガラシ 江戸の味復活

写真: 拡大

写真:東京都内の内藤とうがらしの畑=成田さん提供 拡大東京都内の内藤とうがらしの畑=成田さん提供

写真:東京都内の内藤とうがらしの畑=成田さん提供 拡大東京都内の内藤とうがらしの畑=成田さん提供

■東京都

 国内人口の1割以上が集中する東京にも、約7400ヘクタールの農地が広がり、出荷量が全国1位の農作物がある。農林水産省による2014年産の調査では、生食用のトウガラシがその一つだ。

 1位といっても出荷量は年に15トンほど。都農林水産部は「生産が多いのは島しょ部。伊豆諸島には独自の食文化があり、トウガラシをよく使うようです」。

 都心から約300キロ離れた八丈島。料理店で刺し身を頼むと、しょうゆにはワサビではなく、緑色の島トウガラシが入って出てくることが多い。

 栗田知美さんは島トウガラシを冷蔵庫に常備する。「島民にとって本当に身近な存在。オイルに漬けたり、だし巻き卵に入れたり。手放せません」

 JA東京島しょによると、島内でJAに出荷している農家は3軒ほどだが、自家用に庭先で育てている人も多いという。

 歌舞伎町などの繁華街を抱える新宿区でも最近、江戸時代に栽培が盛んだったトウガラシが復活し、注目を集めている。

 新宿御苑はかつて、信濃国高遠藩の内藤家の下屋敷だった。そこで栽培されていたのが「内藤とうがらし」。下屋敷の一部が甲州街道の宿場「内藤新宿」になり、周辺に栽培が広がった。江戸の街では屋台のそばが流行し、薬味としてその味が一気に評判になった。だが、やがて畑がなくなり、栽培が減っていったという。

 江戸の食文化を伝える活動に取り組む成田重行さん(75)ら地元の市民グループがこうした歴史などを調べ、新宿を盛り上げようと改めて栽培を始めるプロジェクトを2010年に始めた。農家を探しては交渉を続け、13年にはJA東京中央会から「江戸東京野菜」に認定された。

 現在、栽培に参加する都内の農家は18軒。収穫は約1トンで、市民グループが全量を買い上げて地元のレストランに卸したり、業者に頼んで商品開発したりしている。「辛みが優しくて食べやすく、青トウガラシは爽やかな香り、赤は熟成されたうまみを感じられます。ぜひ召し上がってみて」と成田さんは話す。

(佐藤善一)

■トウガラシ(生食用)の出荷量

(1)東京都   15トン

(1)山形県   15トン

(3)栃木県   12トン

(4)兵庫県   10トン

(5)北海道   8トン

(5)福岡県   8トン

※農水省調べ、2014年産

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