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教育【青春スクロール】

清泉女学院(7)

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写真:「今お会いできたら質問攻めにしたい先生ばかり」と伊藤 拡大「今お会いできたら質問攻めにしたい先生ばかり」と伊藤

■友・教師・シスター… 発想を育む風土

 中1の授業の3分スピーチ。NORUの愛称で親しまれた元宝塚トップスター稔幸(みのる・こう)(53、1983年卒)は宣言した。「バレリーナになることを夢見ていたけれど、これからは『見る側』になります」

 3歳から始めたバレエだが、中学に入って背が伸び、「踊る姿に自分で納得がいかなくなった」。高い理想を追う一方、「やんちゃで開拓好き」な面もあり、エネルギーは「今、ないもの」を求める方に向いた。武道愛好会を作って道着で練習したり、バンドを結成して学校の防音室でドラムをたたいたり。少女漫画好きの友人と互いに続きを描く「交換漫画」をし、「キャラクターを勝手に殺して!」と憤慨したこともあった。

 それぞれ違う友人との活動。「いろんな和があった。アグレッシブに生きる友達に、『それでいいんだ』と刺激を受けた」

 刺激は授業からも。中学の倫理の授業で「アイデンティティーとパーソナリティーをしっかり考える」ことを示された。高校で再び踊りに引かれ、後に演技をするようになった際、常に考える基礎になった言葉だ。

 同級生だった関谷亜矢子(53)は、学校が受け入れていた留学生に自分の英語が通じないことが分かると、高2で留学。1年遅れて卒業し、日本テレビのアナウンサーになった。

 音楽部では、一つ上の先輩たちの発案で、文化祭でミュージカルを上演した。「無理だと思ったけど、先輩たちがどんどん形にしていって」。自分たちの代でも踏襲し、「ヘンゼルとグレーテル」を上演。顧問に厳しく指導され、泣いたり反発したり、それでも受け入れたりと、部員同士の絆は深まった。「みな、『万能感』にあふれていた。女だからって、できないことはないと自信がついた」

 加えて自信になったのは、「誰でも愛されているという安心感」を得たことだ。修道院に泊まりに行ったり聖書の話を聞いたり。「シスターが温かいプディングを出してくれるらしい」というのが動機だったけれど、日記を読み直すとやはり、どうして生きるのか考える時期に、考えさせられるものがあったのだと感じるという。

 伊藤佐智子(70年卒)は、桜並木や砂利を踏む音、庭師が手入れするバラ園など、横須賀時代の光景を「環境というより、風土」と表現する。「人との会話以上に、自然やものとの対話から様々なことを学んだ」

 中高では、守られた環境への反発も抱えた。友人と8ミリカメラを借り、ガラスを割るなど、「皮膚感的」と銘打った映画を撮ったことも。「ぬくぬくと生きるのは人生じゃない」と訴える内容だったが、教師は文化祭で上映するのを止めるわけでも、怒るわけでもなかった。

 古文の教師が、月明かりの下、裸の楊貴妃の美しさを語った時のこと。想像を押しつけるのではなく、生徒の想像を花開かせるような語り口に引き込まれた。「自分の発想を大切にする」。演劇や映画、テレビCMの衣装デザインなどを手がける今、印象深くよみがえる。

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