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今週のこの人【この人】

二塚信さん

  ふたつか・まこと 1939年、熊本市生まれ。64年に熊本大医学部を卒業。その後、同学部助手になる。専攻は公衆衛生学。81年に文部省在外研究員としてフィンランド国立労働衛生研究所に留学。87年に熊本大医学部教授。05年3月に退官、九州看護福祉大学長に。県保健医療推進協議会長、県水俣病総合対策健康管理評議会長などを務めている。

  ――来年4月からリハビリテーション学科の新設が決まりましたね。

  これまでの看護学科、社会福祉学科に加え、3学科体制が整いました。これで開学からの目標だった保健と医療、福祉の統合がさらに充実出来ると期待しています。これから少子高齢化や心身に障害を抱えた人が増加してくるという流れの中で、リハビリテーションは密接、不可分な関係にあります。3学科をクロスオーバーさせ、さらに実質的なものにしなければいけないと思います。

  ――今年4月に2代目の学長に就任されました。改めて抱負を。

  本学は看護・社会福祉分野の専門家を育てる公設民営の大学としてスタートしました。大学の方針として、「地域とともに学ぶ」「生涯を通じて学ぶ」「近隣諸国と学ぶ」の三つの目標を掲げています。こうした期待に応える有能な人材の育成に力を入れ、保健医療、福祉分野の連携・統合と地域社会への貢献に努めたい。

  ――入学式で学生に話したことは。

  看護学科も社会福祉学科も心身にいろんな悩みを持った方を相手にした仕事になる。そうした人に対して強い関心を持ち、優しさと、悩みを十分聞いてあげられるようなヒューマニティーを持ってほしい。合わせて看護、福祉のプロフェッショナルとして高い専門的な技術と知識を身につけてほしい、というような話をしました。

  ――少子化で若者が減り、学校運営が厳しくなっていますが、秘策は。

  どういう産業が将来性があるかといわれる中で、幸いにして保健医療・福祉分野は将来性のある成長産業といわれています。保健医療・福祉の高度な人材養成をさらに発展させることによって、今後の厳しい競争社会を乗り切っていきたい。今回のリハビリ学科新設もその一環です。

  ――学生の印象は。

  私も週1回、「保健福祉行政論」の講義をしているが、非常に素直で熱心に食いついてくる。質問も多いし、リポートもきっちり出すし、いい学生だと誇りに思います。

  ――合併で新しい玉名市が誕生したが、行政と連携した事業展開の考えは。

  本学では03年から県のサポートを受けて、市内の商店街の空き店舗を借りて中高校生など思春期の子どもたちの心や体の悩み、人間関係の悩みを聴く「まちの保健室・イコイバ」を開いています。久佐賀眞理・助教授と学生のボランティアサークルが地域の保健師や学校の養護教諭の協力をいただきながら、ほとんど毎日相談を受けています。知事も視察に来るなど、全国的にも注目され、いい地域貢献になっていると思います。

  また、年40回の公開講座や地域の会議に施設を提供するなど、開かれた大学を基本に「いつでもおいでください」というスタンスでやっています。今後も行政や地域との連携を密にしていきたい。

  ――長年かかわってきた水俣病研究については。

  水俣病には医学部の学生時代からかかわり、大学の使命として疫学的な研究を続けてきました。行政的にも県の評議会長や環境省の研究班長を務めています。今後も可能な限り研究を続け、社会のお役に立てたらと思っています。

  県北で唯一の大学である九州看護福祉大(玉名市富尾)に来年4月から、リハビリテーション学科が新設される。文部科学省が9月30日に認可し、現在の看護、社会福祉学科に加えて3学科体制がようやく実現した。

  二塚学長は熊本大大学院の医学薬学研究所教授を退官し、九州看護福祉大の小林拓郎・初代学長からバトンを引き継いだ。これで「保健・医療・福祉の連携はもとより、地域のリハビリも充実する」と胸を張る。専門は疫病予防や健康増進法などを研究する公衆衛生学。水俣病の研究には学生時代からかかわり、県水俣病総合対策健康管理評議会の会長職はそのまま。「掛け持ちで大変では」と心配する声には「これまでの経験があるから」と意に介さない。

  趣味は週末の温泉巡り。「ゆっくり湯につかって心身をリフレッシュさせている」という。

  尊敬する人は「戦争と平和」を書いたロシア文学を代表する作家トルストイ。作品はほとんど読破したという。熱弁する先生の風貌(ふう・ぼう)がどことなく、あの偉大な作家にだぶって見えた。(有馬 護宏)

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