メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

10月23日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

宇治小倉新聞

アジ−ル舎の10年 <下>

写真:「アジール親子塾」で男の子と対面して指導する亀口誠子さん=宇治市槙島町 拡大「アジール親子塾」で男の子と対面して指導する亀口誠子さん=宇治市槙島町

 ▽親子塾 可能性支える

 亀口誠子さん(66)が始めたアジール舎の自主事業「アジール親子塾」は、今年で13年目になる。

 小学校の教師を退職する前年の2004年の夏休みの補習。受け持っていた4年生の児童と1対1で、1時間勉強する取り組みをした。日ごろ見せない笑顔を見せる子どもや、わからないところがほぐれるように理解できていく子ども……。〈もうひとつの可能性があるかもしれない。学校の外から子どもたちを支えよう〉。翌春退職し、1対1にこだわった親子塾を始めた。

 いま、「ころぽっくるの家」の隣にある長屋の2部屋を使っている。誠子さんの教師時代の仲間たちと教えている。火〜金曜の放課後、1コマ1時間、1日4人が限度。途中でやめる児童がほとんどいないので、小学1年で入ってくると、6年までつきあうことになる。開設以来の教え子は、延べ65人になった。

 誠子さんは「学校は生きる力をつけるところでもあるのに、いまはほんとに学力偏重になっている」と嘆く。親子塾は、勉強をしたい、という気持ちを取り戻す場になるよう、カルタやすごろくなどのゲームも採り入れ、子どもが学校での出来事を話すのに耳を傾ける。「ころぽっくるは療育、親子塾は学習。アジール舎の両輪だと思っています」

 夫の公一さん(67)は「アジール舎は、子どもたちそれぞれの特性を否定せず、どうすれば子どもがあるがままに生活し、豊かな子ども期を過ごせるかがをポイントにしている。まさに、大人が忖度(そんたく)し、子どもたちのメッセージを読み取っていく必要がある」と話す。

 「学校でもなく家庭でもない『通学途中』の場が、子どもたちにとっての『地域』。アジール舎が、子どもにとっての地域の憩いの場であればいいですね」

     ◇     ◇     ◇

 宇治小倉新聞は今回で終わります。ご愛読ありがとうございました。

PR情報

ここから広告です

京都総局から

京都の『今』をリアルタイムでお伝えします。身のまわりで起きたニュースや、記事へのご意見、ご感想もお寄せ下さい。
メールはこちらから

朝日新聞 京都総局 公式ツイッター

注目コンテンツ