メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

01月23日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

移動支局企画「○○新聞」【宇治新聞】

愛され育まれ開業中

写真:色々なベーグルが並ぶクゥネルの店頭に立つ西優子さん(右)=京都府宇治市 拡大色々なベーグルが並ぶクゥネルの店頭に立つ西優子さん(右)=京都府宇治市

写真:奥へ延びる旧奈良街道。魚関(左)は四つ角にある=京都府宇治市五ケ庄 拡大奥へ延びる旧奈良街道。魚関(左)は四つ角にある=京都府宇治市五ケ庄

 京都府宇治市の中心部から宇治橋を東へ渡る。京阪宇治駅を越えてすぐ左に曲がると、六地蔵方面に通じる旧奈良街道に出る。かつて、平安貴族や戦国時代の武将が歩いたであろう街道だ。沿道にある、地元に浸透しつつある新しい店と、創業100年を超える老舗を訪ねてみた。

 京阪宇治線の三室戸駅から北へ300メートルほど。左手に、水色の扉の小さな店がある。2014年9月にオープンしたベーグル専門店「Kunel」(クゥネル)。オーナーシェフの西優子さん(36)が、ひとりで切り盛りしている。

 大阪のベーグル専門店で働いていた十数年前に、パン屋をやりたいと思い立った。退職して製パンの専門学校に通い、3軒のパン屋勤務を経験した後、開業した。結婚して宇治に来ることになり、見つけたのがいまの店舗。京阪沿線を選んだのは、「のどかなほうがいい」と思ったからだ。

 水分が多めのもっちりとした生地が特徴。常時20種類くらい並べ、抹茶を使ったものも人気だ。口コミで広まり、何度も訪れるファンが増えた。年配の客が多いのは意外だった。「『えらいね』なんて声もかけてもらえます。この場所にして良かった」と西さん。

 近くの京大宇治キャンパスで働く大久保慶子さん(73)は、職場でもらったこの店のベーグルにとりつかれ、1年ほど通っている。「それまでベーグルなんて知らなかったけれど、めちゃおいしくて。息子にあげたら『東京の有名店よりおいしい』って言われました」

 クゥネルから1.5キロほど北上し、京阪黄檗(おうばく)駅を越えて少し行くと、「広芝の辻」と呼ばれる四つ角に、仕出し料理の「魚関」がある。

 創業は1897(明治30)年。社長の関順次さん(63)は4代目だ。もともと鮮魚店をして料理もつくっていたが、先代の時に仕出し料理専門になった。「昭和30年代、黄檗かいわいではこのあたりがメインだったんですよ」という。

 長年の得意先は、法事などがあれば「親から聞いているから」と、必ず注文してくれるそうだ。3世代が一緒に住んでいる家も多い。「みなさん、近所付き合いをとても大切にされています」と妻の郁子さん(62)。

 だが、家族が集まって店から料理をとることも減り、仕出し料理という業態自体が衰退する一方だという。関さんのところに、後継ぎはいない。121年続いたのれんをどうするか……。「ほんまに、今後の課題ですね」と関さんは言った。

    ◇

 次回は、地域の人が集う「カフェ頼政道」です。

(小山琢)

PR情報

ここから広告です

PR注目情報

京都総局から

京都の『今』をリアルタイムでお伝えします。身のまわりで起きたニュースや、記事へのご意見、ご感想もお寄せ下さい。
メールはこちらから

朝日新聞 京都総局 公式ツイッター

注目コンテンツ

  • 写真

    【&w】カカドゥの不思議な野鳥たち

    ノーザンテリトリー〈PR〉

  • 写真

    【&TRAVEL】遊び心満載の豪華客船

    船上でサーフィン?〈PR〉

  • 写真

    【&M】TEPPEI×ハマ・オカモト

    自分に合った服装とは?

  • 写真

    【&w】劇場鑑賞券を3組6名様に

    「&w」読者プレゼント

  • 写真

    好書好日旅するように異国料理を作る

    宮崎あおいさん初の料理本

  • 写真

    WEBRONZAカーシェア急拡大

    今日の編集長おすすめ記事

  • 写真

    アエラスタイルマガジンこれぞ手軽な手土産の大本命

    手土産に縁起のよい「虎家喜」

  • 写真

    T JAPAN未来を変えるコスメ 第2回

    全米で話題の「CBDオイル」

  • 写真

    GLOBE+注目は年齢差だけではない

    マクロン大統領夫人の実像

  • 写真

    sippo絶滅の危機に瀕するトラ

    生態は猫とほぼ同じ

  • 働き方・就活

  • 転職情報 朝日求人ウェブ