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移動支局企画「○○新聞」【下京新聞】

デザイン事務所に夜の顔

写真:居酒屋に変身した事務所で客と談笑するサノワタルさん 拡大居酒屋に変身した事務所で客と談笑するサノワタルさん

写真:居酒屋が開店し、明かりがともるiroiro 拡大居酒屋が開店し、明かりがともるiroiro

 6月下旬の夜、松原京極商店街の「iroiro(イロイロ)」(京都市下京区松原通油小路東入)にオレンジ色の明かりがともっていた。ここはデザイン事務所だが、一風変わっている。ほぼ毎週、土曜日の午後5時半から6時間は居酒屋になるのだ。

 オーナーでデザイナーのサノワタルさん(40)は大阪府生まれで、龍谷大法学部を卒業。在学中から友人に頼まれてCDジャケットのデザインなどを手がけ、専門学校を経て東京や京都のデザイン会社で働いた。

 5年前に独立を決意し、事務所の場所を探していた時に見つけたのが、松原京極商店街の一角にあった駐車場だった。「地域社会のデザインを考える中で、外からではなく、自分で商店街の中に飛び込んで商売をしてみたくなった」。その土地を借りて事務所を開き、居酒屋も始めた。

 デザインと飲食店の仕事。人と顔を合わせる機会を増やしたいサノさんの思いが共通する。「デザインの相談でも、メールではなく店に来てもらって話す方が良いものができる。居酒屋のお客さんから刺激を受けることも多い」という。

 居酒屋のメニューはおでんやどて煮など。もともと料理が得意だというサノさん自身が腕を振るう。近所で鍼灸(しんきゅう)院を開く男性は店で酒を飲みながら、「お店の雰囲気がいいので通っている」と話した。

 サノさんは当初、商店街の人たちの目が厳しいように感じていた。工事の音や土ぼこりに苦情が来た。「でも、毎日あいさつしたり、料理の材料を買いに行ったりして、今ではかなり仲良くしてもらっている」と語る。隣の食品店から依頼を受け、従業員の名刺やチラシをデザインした。作りすぎたご飯を分けてくれるご近所さんもいる。

 「商店街は本来、人やモノが集まって、多くのつながりが生まれる場所。ぼくのデザイン事務所と居酒屋が、若い人が商店街に興味を持つきっかけになればいい」

(中山直樹)

   ◇

 次回は名物のコロッケを売るスーパーの話題です。

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