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四季つれづれ

ハッカライネン・ニーナさん(1)

写真:ハッカライネン・ニーナさん=京都市 拡大ハッカライネン・ニーナさん=京都市

■日本の暮らし お互い様の精神で

 初めまして。フィンランド出身のハッカライネン・ニーナです。京都や全国各地で暮らす外国人女性に暮らしのノウハウを伝え、支援する市民グループ「外国人女性の会パルヨン」の代表をしています。

 私がパルヨン設立に関わった当時、外国人定住者向けの行政サービスや、支援団体は多くありませんでした。生け花や着物講座のような、日本文化紹介がほとんど。ですが、結婚し、来日した外国人女性は、子育てや介護も担います。何よりも、近所づきあいや、ゴミの出し方、様々な手続きの方法など生活の上で役立つ情報が必要だったのです。

 パルヨンでは、定期的に何でもしゃべれる会「プフー」を開催し、文化の違い、日本での仕事、医療制度、子どもの教育などについて、外国人女性の疑問や質問に答えています。日本人女性も参加し、マナーや制度について、説明してもらいます。その際、外国人女性が生まれ育った文化を理解し、どんなギャップがあるかを把握すると、相手にも分かりやすく説明できるようです。つまり、自分のことを理解してもらいたいならば、相手のことを理解しようとする姿勢が大切なのですね。

 日本で暮らすためのノウハウには、マナーや習慣に関することも含まれます。

 日本では前もって「すみません」と謝る習慣があります。例えば、自分の家がいつもうるさくしている自覚がなくても、近所の人に「いつもうるさくしてすみません」というあいさつをすることがありませんか。これには「いいえ、いいえ、お互い様です」と答えるのが一般的です。

 誰でもうるさくしてしまうことがありますので、「お互いを許しましょう、受け入れましょう」という感覚ですよね。こうしたマナーは生活上とても大切。もっと知りたいと思っている外国人も多いんです。

 京都に昔から住んでいる人は、外から来た人間をなかなか受け入れない気質があると言われています。しかし、京都に住む人同士だとそうでもないようです。「お互い様」と助け合ったり、寛容だったり。外国人もその輪の中に入りやすくなって欲しいんです。コロナ禍でも、力を合わせて、日々の生活を乗り越えていきたいと思います。お互い様の精神で。

     *

 ハッカライネン・ニーナ フィンランド出身。1992年に来日し成蹊大と東京大院に留学。96年、ヘルシンキ大院修了。日本企業での勤務、語学学校長などを経て2007年に、京都で暮らす外国人女性を支援する「外国人女性の会パルヨン」を設立。電話での相談業務や、外国人住民の視点をいかした生活ガイドブック、近所づきあいのルールを伝える際の日本人向けのヒント集「となりの外国人とのおつきあい」を作成している。20年に「京の公共人材大賞最優秀賞」を受賞。

(2021年5月13日掲載)

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