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回顧2015

【5】松阪市長辞職と市長選

写真:松阪市長選と市議補選の候補者を応援する山中光茂市長(当時、左端)=9月20日、松阪市 拡大松阪市長選と市議補選の候補者を応援する山中光茂市長(当時、左端)=9月20日、松阪市

■ぶれた進退 風向き変わる

 国や県への歯にきぬ着せぬ発言で権力を批判してきた松阪市の山中光茂前市長(39)が9月末で辞職した。2期目の途中で、残りの任期を1年4カ月残していた。

 昨年12月、図書館をPFI(民間資金活用)で改修する案を市議会に「優位性が認められない」と再否決され、「代案なく否決する習慣を改めさせる機会にしたい」と辞職表明した。この時点では、市民から一定の支持という追い風を受けた行動にも見えた。

 風向きが変わったのは、年が明け、2月からだ。「3月末で辞める」と言っていたのを「辞職は6月議会後に延期し、議会が歩み寄るなら撤回もある」と修正した。その後も、支持者による議会の解職請求(リコール)運動の成否を見届けることなどを理由に辞職の先送りを続けた。

 行政の長が進退への態度を何度も覆すのは信頼を失わせる。さらに山中氏は「2年前から約束していた」と、夏の全国青年市長会の総会を現職として松阪で開くことにこだわった。市長仲間との約束を優先した形になった。

 全国最年少市長(当時)として2009年に初当選し、市民と本音で語り合う腰の低さから「巻き込み型リーダー」とも呼ばれた。だが、2期目になると、他人の意見を謙虚に聞く姿勢は薄れたと指摘されるようになった。

 議会に対しては「図書館を犠牲にしたら他の議案を通してやると圧力を受けた」などと感情的な発言が目立つようになり、フェイスブックでは「言論人のプライドを捨てた劣悪な記事」と、ブロック紙の記者を名指しで批判した。

 「市民の声を直接聞いた」という意見聴取会は、支持者の同じ顔ぶれが目立つようになっていた。

 市長交代から約3カ月。混乱続きの1年だった松阪市政は、落ち着きを取り戻しつつある。一方で、市長選で山中氏の後継候補の得票は、根強い山中人気を示した。

 あの強烈な個性から引き継ぐべきものと断ち切るべきものを、来年はじっくり考えてみたい。(本井宏人)

◎ 三つどもえの松阪市長選 

 山中光茂氏が2期目途中で辞職したのに伴い実施された。10月4日の投開票で、元自民党県議の竹上真人氏が初当選した。山中氏に後継指名を受けた元市職員の梅本陽子氏、元民主党衆院議員の森本哲生氏も立候補。竹上氏の得票は2万5935票で、2位の梅本氏とは約1500票差の「薄氷の勝利」だった。同時にあった市議補選(被選挙数3)にも山中氏を支持する3人が立候補し、1人が当選した。

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