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10月18日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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独眼流

私なりの「甲子園」めざして

 「甲子園」。この3文字が目に入ると、なんだか背筋が伸びる。

 この夏、担当記者として、たくさんの高校球児に取材をした。出会った球児はみな「甲子園に行きたい」と口をそろえ、練習に励んでいた。甲子園に行ってからも同じだ。同行した仙台育英の選手らは、「まだ強くなれる」と自主練習にも手を抜かなかった。

 迎えた初戦、大差をつけられた九回裏2死の場面でも、その姿勢は変わらなかった。打球は三塁手の目の前に転がってしまった。しかし、一塁に頭から飛び込んだ選手の横で、審判は「セーフ」と両手を広げた。

 試合後、その選手に取材に行くと、開口一番に「楽しかった」と白い歯を見せた。最後まで全力でやりきった彼の表情は、まぶしかった。弟のように思っていたあどけない球児たちが、「甲子園」という目標を通じて頼もしくなっていくのを実感した瞬間だった。

 中でも印象に残っている球児がいる。自称「バント職人」の彼は、打撃が苦手。仲間にいじられつつ、確実にバントを決められるようにと練習を重ねていた。不器用な姿が、自分に重なって見えた。

 夏が終わり、私は野球の担当を外れた。ただ、彼に教えてもらったバントのコツ、心構えは胸に残っている。「本塁打は打てなくても、自分にできることを前向きに」。私もそうやって、日々の仕事に向き合っていこうと思う。いつか私なりの「甲子園」に行けると信じて。(窪小谷菜月)

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