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独眼流

被災の日、刻まれた「雪と寒さ」

 気仙沼支局でこの冬、4度目の雪かきをした。10センチほどの積雪だったろうか。支局前の道路と駐車場だけでも、30分以上かかった。還暦を迎えた身にはこたえるようになってきた。雪に加え、零下5度程度まで下がる冷え込みが、35年の記者生活で最北の勤務地であることを思い出させる。

 積雪といえば、駆け出しの頃に生活した新潟県糸魚川市が思い浮かぶ。後に3年続きの大雪と言われた最後のシーズンの1986年1月、隣の旧能生町柵口地区で起きた雪崩災害だ。表層雪崩が一瞬にして山あいの集落を襲った。深夜の出来事に、13人が命を落とした。

 警察からの「集落が雪崩で埋まった」との電話連絡に、口の中が渇いていくのがわかった。除雪車の後を追って、タクシーで現地に向かった。道の両側は雪の壁が続いた。そのどん詰まりが現場。雪崩を免れた家に避難した住民に話を聞いた。みな毛布にくるまりながら、ガタガタと震えていた。しっかり防寒して臨んだつもりだった記者自身も、芯から冷え切っていた。その記憶は今でも鮮明だ。

 このところ、8年前の「あの日」を聞く機会が多くなった。

 「雪が舞っていた。寒かった」

 被災した多くの人が口にする。度重なる余震の強さや巨大津波の黒い色などが、不安や恐れとともに脳裏に刻まれている。

 五感に結びついた記憶は、いつまでも薄れることはない。雪の日に胸に納めた。(佐々木達也)

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