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10月19日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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みやぎ野球史再発掘

長い中断もたらした事件 伊藤正浩

 「杜の都の早慶戦」と呼ばれる仙台一高二高硬式野球定期戦は、この季節の仙台の風物詩だ。「本家」の早慶戦より3年も早く、1900(明治33)年に始まった。

 昨年までの戦績は、一高の32勝31敗9分となっているが、これは戦後だけのもの。戦前の戦績を加えない理由は、明治時代のものが不明確だったり、中断時期の対戦の取り扱いの見解が分かれたりするためだ。

 定期戦の中断は、両校が旧制仙台一中、二中だった大正時代、判定を巡るトラブルからもたらされた。

 16年10月1日(かつては9月入学だったため定期戦は秋)、二中での試合。2―0の二中リードで迎えた八回裏、無死満塁。守る一中は、1点も与えたくない緊迫した場面だ。ここで事件が起きる。

 二中の打者が四球を選んで一塁に歩き、各走者もそれぞれ進み、押し出しで二中に追加点が入った。しかし、この打者の判断は誤りで、実はいまだボールスリーであった。このことに気付いた一中側が、三塁走者のホームイン無効を主張して、紛糾する。

 得点は認められるとする二中に対して、一中は誤ったプレーなのだからアウトだと、譲らなかった。正しくは、三塁ランナーはホームスチール扱いとなり、得点は認められるのだが、ついには応援団同士がもめだして、試合は中止となってしまう(トラブルの詳細については諸説あり)。

 選手同士は試合後に茶話会を行い、和解したというが、事態はすでに選手たちの手を離れて大きくなっていた。その後、定期戦は長らく中断され、現在のように毎年開催に戻ったのは、戦後の46年のことだ。

 曲折はあれ、明治・大正・昭和・平成と続いてきた伝統の定期戦。令和最初の一戦は5月11日。一層の熱い戦いを期待したい。

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