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ナガサキノート・32【福井絹代さん】

衰弱した弟 柿シブが薬

《福井絹代さん 1930年生(18)》

 「戦争が終わったよ」。福井絹代さんは母・アサノさん方の親類を頼ってたどり着いた黒崎村下黒崎郷(現・長崎市下黒崎町)で、その知らせを聞いた。その時の印象は特段ないという。召集された父の消息は分かっていなかったが、福井さんと弟・相川国義さんの2人にとって黒崎村での生活は、広島で被爆後、初めて手に入れた安心の日々だった。

 しばらくして、親類が福井さんの異変に気づいた。福井さんをいくら呼んでも、反応がなかったからだ。長崎市の病院に行くと、左耳が聞こえなくなっていた。思い当たるのは広島での爆風しかなかった。

 国義さんは一人でトイレに行くこともできないほど衰弱していた。手記に、こんなエピソードがある。アサノさんが新聞で、発熱や下痢、食欲減退といった症状に柿シブが効くという記事を読んだ。「国義の病気と同じじゃなかとね」。渋柿の実を臼でつぶし、嫌がる国義さんに飲ませた。「それで今日まで生きてきた」。国義さんはそう書いている。

通算3579回目。今シリーズは40回の予定。 

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