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高校野球【第101回全国高校野球選手権岡山大会】

倉敷商、得点機阻まれ 

写真:岡山学芸館―倉敷商 四回裏、倉敷商・岡田主将が左前に適時打を放ち、先取点を奪う 拡大岡山学芸館―倉敷商 四回裏、倉敷商・岡田主将が左前に適時打を放ち、先取点を奪う

写真:力投する倉敷商の木村蒼投手 拡大力投する倉敷商の木村蒼投手

 ■(夏輝く)「エース楽に」先取点の一打 倉敷商・岡田健吾主将

 「あと1勝だった。甲子園に行きたかった」。倉敷商の主将、岡田健吾君(3年)は目を真っ赤にして悔しがった。

 序盤は倉敷商のペースだった。再三好機を作りながら、あと1本が出ない展開。エースの木村蒼君(3年)は120球を投げた前日から連投となったが、「むしろ昨日より球は来ていた」。木村を楽にしてやりたい――。四回の一、三塁の好機は、そんな一心で打席に入った。

 狙い球は直球。4球目にその直球を振り抜くと、鋭い打球が三遊間を抜け、1点が入った。この後、重盗も決めて流れを引き寄せたかに見えたが、つながらなかった。

 同点に追いつかれて迎えた八回。1死から安打を許し、犠打や四球でピンチは広がった。マウンドに駆け寄り、木村君に「ここまで来たら後は気持ちだ」。次打者をツーストライクに追い込んだが、勝負を決めようとした球を狙い打たれた。「もっとじっくりと勝負するべきだった」

 昨夏の準決勝で敗れて以来、打倒・創志学園を掲げるチームを背中で引っ張ってきた。先輩の思いも背負って戦った27日、創志学園に雪辱。「倒さないと甲子園に行けないと思っていた。1年間、そのことだけ考えた」。うれしさをそう表現し、「絶対甲子園に行って長い夏を過ごしたい」とも語っていた。

 白い歯を見せてチームを鼓舞し続けたが、1点を追う九回の攻撃で涙が止まらなくなった。甲子園の悲願を後輩に託し、重責を担った主将の1年を終えた。(榧場勇太)

 ■前向き、好機引き寄せ

 岡山学芸館・好田凌主将 チームがこだわったのは「考える野球」。甲子園を意識し過ぎず、目の前の一戦一戦を大切にした。ピンチになってもマイナスに考えず、笑顔で前向きに戦うことで好機を引き寄せられたと思う。初戦から苦しい戦いが続いたが、一戦ごとに粘り強さが増して、本当にいいチームになれた。

 ■選手、試合のたび成長

 岡山学芸館・佐藤貴博監督 予想通りの厳しい戦いだったが、倉敷商の木村君も疲れていたはず。勝負のカギとなる終盤に粘って、よく点を取ってくれた。開幕試合を逆転サヨナラで勝ち、選手は試合を重ねるたびに成長している。甲子園では初の1勝を目指し、体と心をしっかりと整えて臨みたい。

 ■好機をものにできず

 倉敷商・岡田健吾主将 好機が何度もあったけれど、ものにできなかった。粘って追いつけずに試合が終わり、悔しい。木村は疲れていたと思うが、気合を入れて絶対に甲子園に行こう、と伝えた。自分も思い切りバットを振った。岡山学芸館は自分たちに勝ったのだから、甲子園で思い切り暴れてほしい。

 ■エース、直球狙われた

 倉敷商・森光淳郎監督 1点を争う展開とみて、出塁した先頭打者を犠打で送るようにしていたが、あと1本が出なかった。木村は連投で限界が来ていたのかもしれない。完封した準決勝ほどの切れがなく、直球を狙われた。岡山学芸館は、ここ一番で粘り強い野球をし、よく守っていた。

 ◇夏雲

 ■優勝その瞬間、歓喜 岡山学芸館

 一塁側の岡山学芸館スタンドは野球や吹奏楽、チアリーディングの各部員のほか、保護者やOBらが集まった。野球部の応援団長、藪木優成君(3年)は緑色のハチマキに、大きなメガホンを振り上げて応援。「グラウンドの仲間と一体となって、甲子園に行けるように声をかける」と声を張り上げた。

 同点とした五回、吹奏楽部で演奏をまとめる古市桜子さん(3年)は「『サウスポー』を演奏しているとき、打ってくれた。本当にすごい」と興奮した様子で語った。

 優勝の瞬間、主将の好田凌君の父・祐二さん(48)は「みんな笑顔だったので、逆転してくれると信じていた。甲子園で思い切り走り回って欲しい」と涙を浮かべ喜んだ。(沢田紫門)

 ■勝利信じ最後まで 倉敷商

 三塁側の倉敷商スタンドは約800人で埋まった。強い日差しが照りつける中、吹奏楽部やチアリーダーらが勝利を信じ、最後まで声をからした。

 四回。岡田健吾君(3年)の適時打で先取点を挙げるとスタンドはわき上がった。母の真紀さん(46)は「練習では打てないけど公式戦は強いんです」。五回の守備では右翼手の祢屋亮太君(同)が好返球で三塁を狙う走者を刺した。「守備は苦手なはず。見事だ」と父の孝宏さん(46)はうなった。

 ベンチに入れなかった部員らは応援団となり、大声を張り上げた。団長の高見崚君(3年)は「最高のプレーだった。ありがとう」。大粒の涙をこぼし、目いっぱいの拍手を送った。(小沢邦男)

 ■小6バッテリー「100点満点」 始球式、布井君と岡部君が務める

 決勝を前に小学6年生バッテリーによる始球式があった。同じソフトボールチームに所属する投手の布井健志郎君(11)=岡山市中区=と、捕手岡部暁成(あきなり)君(12)=同。昨夏、チームの先輩が始球式を務めたのを見た布井君が応募した。

 「緊張しているけれど、暁成君に届くよう投げたい」と話していた布井君の球はノーバウンドでミットに。岡部君は「捕球できてほっとしました。100点満点」と胸をなで下ろした。チームは今夏の公式戦に敗退してしまったが、2人とも中学で野球をやるつもりだという。 (雨宮徹)…

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