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2012年04月05日
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わが青春の高校野球

【第84回選抜高校野球大会】

大阪桐蔭 初優勝

写真:優勝し、大喜びで応援団にあいさつに向かう大阪桐蔭の選手たち 拡大優勝し、大喜びで応援団にあいさつに向かう大阪桐蔭の選手たち

写真:光星学院―大阪桐蔭 5回表光星学院1死一、三塁、城間の三ゴロで、三塁走者北條は本塁を突くが、三塁手からの好返球でタッチアウト。捕手森 拡大光星学院―大阪桐蔭 5回表光星学院1死一、三塁、城間の三ゴロで、三塁走者北條は本塁を突くが、三塁手からの好返球でタッチアウト。捕手森

 第84回選抜高校野球大会は4日、大阪桐蔭(大東市)が決勝で光星学院(青森)を7―3で破り、初優勝を決めた。強打の相手に再三ピンチに陥ったが、好守とエース藤浪晋太郎投手(3年)の力投でリードを守り、スタンドには大歓声があふれた。大阪勢の優勝は1993年の上宮(大阪市天王寺区)以来、19年ぶりになる。

 ◇決勝

 光星学院(青森) 002 010 000|3
 大阪桐蔭(大阪) 203 000 11×|7

 執念の守りが、光星学院の強力打線を食い止めた。

 5回表、適時打で2点差に詰め寄られ、なお1死一、三塁。三塁手の笠松悠哉(2年)は、三遊間を抜けようとする打球にめいっぱいグラブをのばして飛びついた。すぐに体を翻して捕手の森友哉(2年)に返球。滑り込んだ走者を間一髪でアウトにした。

 笠松は3回に打球の処理が遅れるエラーをした。意気消沈してベンチに戻ると、初戦で死球骨折した田端良基(3年)から「気にすんな。次はいける」と声をかけられた。「俺のところに飛んでこい。次はアウトだ」。そう誓っての守りだった。

 「完全に抜けたと思った。本当に助かった」という藤浪はそれから息を吹き返す。体の開きを修正して低めに集め、打たせて取る投球で6回以降は散発3安打に抑えた。

 この日は打線が奮起し、藤浪を援護した。1回2死一塁、田端の代わりに4番を務める小池裕也(3年)は、変化球を思い切り引っ張り、ライナー性の打球を左中間席に放り込んだ。「ちょっとは代わりになれたかな」。ベンチに戻り、田端に笑顔で迎えられた。

 追いつかれた直後の3回には、5番・安井洸貴(3年)が右中間を深く破る勝ち越し打を、7番・白水健太(3年)は「藤浪を楽にしたい」と4点目の適時打を放った。その後も、救援登板した相手エース・金沢湧紀(3年)に食らいつき、3犠飛で3点をもぎ取った。

 再三走者を背負う緊迫した展開の中、ベンチも最後まで仲間を励ました。

 スコアラーの倭(やまと)慎太郎(3年)は9回、藤浪に「点差があるから打たれてもいい。最後はいい形で終わろう」と声をかけた。中学時代には堺市の硬式チームでバッテリーを組んだ。高校入学前にひじを故障し、「声で藤浪を助けたい」とスコアラーを志願した。「一緒に6年間やってきて良かった。夏はグラウンドに立って優勝を味わいたい」。

 ◇     ◇

 ◎仲間に感謝 報われてよかった◎

 【1】藤浪晋太郎君(3年) ほっとしている。日本一の実感はまだわかない。
 【2】森友哉君(2年) 素直にうれしい。マウンドでイメージ通りにはしゃげた。
 【3】田端良基君(3年) 仲間に感謝。夏の甲子園は試合に出て優勝したい。
 【4】大西友也君(3年) 決勝を意識して硬くなっちゃった。でも積極的に打てた。
 【5】小池裕也君(3年) 今日やっとチームに貢献できた。全員で勝ち取った。
 【6】妻鹿聖君(3年) 背番号6に応えられなかった。夏は試合に出て戻ってくる。
 【7】安井洸貴君(3年) 日頃やってきたことが出せた。打線もよかったと思う。
 【8】白水健太君(3年) 今までこの日のためにやってきた。報われてよかった。
 【9】水本弦君(3年) 勝っても負けてもこれで最後だと、強気で臨んだ。
 【10】沢田圭佑君(3年) 藤浪は調子が良く、もり立てようとしっかり声をかけた。
 【11】平尾奎太君(3年) 初回からイケイケだった。1試合ごとに強くなった。
 【12】藤原勇太君(3年) みんなの力を合わせて勝てた。とにかくうれしい。
 【13】高井洸佑君(3年) 今までの苦しい練習が報われた。夏も優勝したい。
 【14】水谷友生也君(2年) 投手の代わり際を狙い、思いっきりスイングできた。
 【15】笠松悠哉君(2年) 金メダルの重みを感じ、応援席に感謝したい。
 【16】西勇大君(3年) 言葉に表せない。全員でやってきて結果につながった。
 【17】網本光佑君(2年) 目標にしてきた全国制覇がかない、最高の気分です。
 【18】森島貴文君(3年) チーム内でさらに競い、夏も戻って来て優勝したい。
 記録員倭慎太郎君(3年) 最高。今まで支えてくれた親に感謝したい。
 【】カッコ内の数字は背番号

 ◎厳しい試合 粘り抜いた◎

 大阪桐蔭・西谷浩一監督 初戦から厳しい試合が多く、勝ちきったというより全員で粘り抜いた。先輩ができなかった春の優勝は大きい。相手の主軸はトップレベルの打者で苦しかった。藤浪は序盤ていねいに投げすぎており、腕を強く振るよう助言した。


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