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アディショナルタイム

セレッソ大阪 「劇薬」奏功、ムード上昇

写真:選手に指示を送るセレッソ大阪の大熊清監督 拡大選手に指示を送るセレッソ大阪の大熊清監督

 J2のセレッソ大阪が、J1昇格プレーオフ(PO)の決勝(6日、ヤンマースタジアム長居)へコマを進めた。シーズン最終戦を前に監督を交代するという「劇薬」が、今のところは奏功している。

 もともと守備的MFに現役日本代表の山口蛍がいる。DFには茂庭照幸、FWには田代有三、玉田圭司ら、各ポジションには日本代表経験者がそろうJ2屈指の陣容だ。開幕からは6戦負けなしと上々のスタートだった。

 ただ4月11日にあった第7節のツエーゲン金沢戦で、相手の2倍近い17本のシュートを放ちながら、0―2で初黒星を喫した。そこからは大きな連敗こそないが、上昇気流にも乗り切れなかった。

 開幕から指揮を執ったブラジル人のアウトゥオリ前監督は厳格で、選手とは距離を置くタイプ。質問さえ一切、受け付けなかったという。歯車が狂い始めると、試合ごとに変わる起用法に対して選手が意図を理解できないままピッチに立っていたようだ。

 なんとか上位は確保したが東京ヴェルディとの最終戦を前に3敗2分けと5試合勝ち星なしがなかった。POを見据え、「最後のタイミング」(玉田稔社長)と大熊清強化部長を指揮官に据えた。

 新監督は、2010年から2年間指揮を執ったFC東京時代から泥臭いサッカーで知られる。粘りの守備から攻撃へ。良しあしは別として、選手にとってわかりやすい。

 東京ヴ戦ではCKからの2得点で無失点勝利。シーズン4位で臨んだ11月29日のPO準決勝は、5位の愛媛FCとの戦いだった。シーズン順位で上回るため、引き分けでも勝ち上がれる有利な条件の中で、失点しない戦いに徹した。最後は相手の攻勢を受けながら、全員で守って0―0で切り抜けた。MF橋本英郎は、球を奪い合う場面で「他人任せでなくなった。チームになった」と語る。

 決勝の相手はシーズン3位のアビスパ福岡。シーズンでは2戦2敗と分が悪いが、2季ぶり昇格に向け、ようやくムードは上がってきた。

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