メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

09月17日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

なにわびと

SFを現実に カズヤシバタさん 

写真: 拡大

 ここに段ボール箱ほどの白い箱があります。コードでつながっているスイッチをオン。すると、壮大な音楽とともに箱の上部が開いていきます。

 スモーク(煙)とともに、モノが登場します。たわし、のり巻き、モノは何でもすべてを豪華に登場させるこの装置、「ゴージャス登場箱」なり。

     ◇

 これを、4年前につくり、映像をSNSに投稿するとバズった、つまり注目を浴びた。

 SF映画が好きで、変身した主人公や主役のロボットが、華やかに登場する場面を見てきた。だが、それは特撮という架空の世界のこと。

 〈あれが現実にあって、広く使えたらエエなあ〉

 そうして、1カ月ほどで作り上げた。改良を重ねてきて、2021年2月に第4世代完成。さらに改良中である。

 父は電気技師。家の中にある工具で遊び、ものづくり大好きな少年になった。近畿大の理工学部にすすむ。

      ◇

 「名探偵コナン」のコナン君が真実に気づいたとき。「エヴァンゲリオン」の碇(いかり)総司令官が使徒との戦いに挑むとき。

 めがねが光る!

 そんなアニメの世界を再現しようと、ものづくり仲間たちと100円ショップへ行き、材料を買い集めてめがねに装着。すぐ動画や写真をとってSNSへ投稿しました。この「光るメガネ」も、バズりました。

 19年、「光る魔法の本」をつくりました。映画でこんなシーンを見たことがあるでしょう。本を開くと光とともに本の中に吸い込まれていくのを。

 あれを現実にしようとしたのです。もちろん、本の中に吸い込まれませんので、使う人の顔芸、演技力が問われます。

 ことし1月、猫のぬいぐるみが消毒液を出してくれる「猫型消毒液ディスペンサー」をつくりました。飼い猫が毛玉をはき出すとき、飼い主が手で受け取る。そのシーンをコロナ対策で再現しました。

     ◇

 大学卒業後は大阪市内の会社に就職、ロボットのメカエンジニアをしている。給料は発明に消える。でも、やりたいことができる今が幸せなのだとか。

 きょうもつくる。見た人がクスッと笑い、こう言ってくれる作品を。

 「カネかけて、ようつくった。最高や」

 カズヤシバタ 本名・柴田和哉。1994年、広島県福山市生まれ。市内にある近大の付属中学では科学部に。放課後の理科室をほぼ独り占めした。電子、ITに目覚めたのは近大の理工学部に入ってから。休日は自転車で遠出したりキャンプに行ったり。(編集委員・中島隆)

PR情報

ここから広告です

PR注目情報

社会部大阪版から

ご愛読、ありがとうございます。大阪府内の主なニュースや連載記事など、多彩な話題を提供します。情報提供やご意見もお寄せ下さい。
メールはこちらから

朝日新聞 社会部大阪版 公式ツイッター

注目コンテンツ

  • 写真

    【&w】カカドゥの不思議な野鳥たち

    ノーザンテリトリー〈PR〉

  • 写真

    【&TRAVEL】遊び心満載の豪華客船

    船上でサーフィン?〈PR〉

  • 写真

    【&M】TEPPEI×ハマ・オカモト

    自分に合った服装とは?

  • 写真

    【&w】劇場鑑賞券を3組6名様に

    「&w」読者プレゼント

  • 写真

    好書好日旅するように異国料理を作る

    宮崎あおいさん初の料理本

  • 写真

    WEBRONZAカーシェア急拡大

    今日の編集長おすすめ記事

  • 写真

    アエラスタイルマガジンこれぞ手軽な手土産の大本命

    手土産に縁起のよい「虎家喜」

  • 写真

    T JAPAN未来を変えるコスメ 第2回

    全米で話題の「CBDオイル」

  • 写真

    GLOBE+注目は年齢差だけではない

    マクロン大統領夫人の実像

  • 写真

    sippo絶滅の危機に瀕するトラ

    生態は猫とほぼ同じ

  • 働き方・就活

  • 転職情報 朝日求人ウェブ