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平尾茂の湯ろ酒く佐賀

小城春雨まつり 桜と優雅な踊りに酔う

写真: 拡大

春雨に しっぽり濡るる鶯(ウグイス)の 羽風に匂う 梅が香や……

 端唄「春雨」は、長崎・丸山で作られた。一途な愛を春の情景にしっとりと重ねた唄は、当時の江戸でも流行したらしい。

 作詞した小城藩士・柴田花守をしのぶ「第57回小城春雨まつり」が4月6日、小城市であった。シーボルトの孫弟子となって西洋医学を志した花守は、国学者としてだけでなく絵や書にもたけ、神道の修行を積む多才な人物だったという。

 小城公園の歌碑の前で桜の花が舞うなか丸山の芸者衆が春雨を踊る優雅な姿にうっとり見とれた。ゆめぷらっと小城の春雨会では、会場いっぱいの参加者が長崎検番による踊りと祝宴を楽しんだ。定番の春雨や長崎ぶらぶら節などのほか、「オランダ万才」という珍しい演目もあり、芸能レベルも検番の皆さんの優雅さも一段と上昇。地元・小城の地酒もふるまわれ、満開の桜と優雅な踊りにすっかり酔ってしまった。

 丸山は江戸・吉原、京都・島原と並ぶ遊郭として有名で、幕末のシーボルト、西郷隆盛や頼山陽(らいさんよう)、佐賀の古賀穀堂など文人墨客や志士たちも遊んだ。遊学した花守も円山に遊んだのだろう。丸山と小城との関わりと言えば、坂本龍馬が小城の名酒・天山を飲んだというロマンにあふれるお話も聞くが、真偽のほどは桜吹雪や春雨に煙って定かではない。

 小城は佐賀の小京都と呼ばれる歴史のある城下町。天山や棚田、有明海の豊かな自然、名水百選の清水の滝、書聖梧竹、ようかん、そしてお酒やコイ料理、ブラックモンブランやこどもびいる、ミンチ天もおいしい。温泉もあるし長崎道のスマートインターチェンジもできた。佐賀のおいしいものがなんでもそろっている。小城にはなんでもある。小城ならなんでもできる。小城羊羹(ようかん)? いやいやOGI YOU CAN!

     *

 ひらお・しげる 1951年佐賀市生まれ。佐賀市役所に入り、16年3月まで同市社会福祉協議会富士支所長を務める。酒と温泉をこよなく愛し、「そいばってん佐賀」など著書多数。現在の肩書は「お酒と温泉文化研究家・佐賀雑学博士」。

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